仙台市では自宅で受けられるオンライン診療が進化を遂げています。高精細・低遅延な可搬型オンライン会議システムと、ウェアラブルカメラを活用した実証実験が行われ、患者の利便性が飛躍的に向上しています。この取り組みにより、通院困難な方々にも質の高い医療が届けられることが期待されています。
この実証実験では、2023年11月からスタートした診療カーによるオンライン診療サービスを基に、特に自力で診療カーに乗ることが難しい寝たきりや車いす利用者に向けた新しい対応が模索されています。患者の自宅内に持ち込める可搬型のオンライン会議システムを使用することで、医師との直接的なコミュニケーションが可能になります。これにより、患者は自宅で安心して診療を受けることができ、対面診療に近い体験が提供されます。
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・診療カーに乗車できない患者への対応(寝たきり・車いす利用者など)
・可搬型オンライン会議システムを活用した患者の自宅内でのオンライン診療の実施
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・訪問看護職員、介護職員及び患者の安全対策
・ウェアラブルカメラを活用したリアルタイム遠隔見守り及びアドバイス支援
さらに、オンライン診療だけではなく、訪問看護や介護の現場においてもウェアラブルカメラを活用したリアルタイムの見守りサービスが導入されます。この取り組みにより、身体的な安全が確保され、介護職員の業務環境も改善されることが期待されています。医療と介護の現場に新たな風を吹き込むこのプロジェクトは、地域の医療サービスの持続可能性を高めることに寄与するでしょう。
仙台市の医療・介護分野における革新が進行中です。オンライン診療の導入が進むことで、利便性が大幅に向上し、特に高齢者や障害を抱える方への医療アクセスが改善されます。この取り組みは、医療だけでなく、地域社会全体の健康と安全にも寄与することが期待されます。詳しくは『東日本電信電話株式会社』の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部糸井