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女子胸キュン死の『椅子ドンVR』は、男性向けVRゲームから生まれた? 開発の裏側に迫る


多くの恋愛ゲームアプリを手掛けている株式会社ボルテージが開発した『椅子ドンVR~一ノ宮英介編~』。東京ゲームショウ2016で体験会が行われ、大きな話題になりました。



『スイートルームで悪戯なキス 』というゲームに登場する俺様系イケメン、一ノ宮英介に椅子ドンされる……というこのアプリ。開発に至ったきっかけや裏話をインタビューしてきました!


















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▲お話してくださった、株式会社ボルテージ VR代表取締役の玉井謙介さん。






VRを実際に体験。俺様系イケメンに、至近距離で囁かれる


インタビューの前に、椅子ドンVRを体験! 会議室をお借りして、TGSの体験会と同じように機材をセッティングしてもらいました。








▲体験に使う椅子は、VR空間内でプレイヤーが座ったものと同じデザイン。





VR空間内でこの椅子に座り、イケメンに翻弄される……というヒロインの気持ちをリアルに体験できます。



そしてメインのVR映像なのですが……。








▲体験者を品定めするかのような目で見てくる一ノ宮英介。





イケメンが息遣いすら聞こえるほどの至近距離に! 室内の奥行きもキャラクターとの距離感も立体的で、本当にリアリティがありました。



二次元のキャラクターとこんなに接近、しかも椅子ドンされるなんて……乙女ゲーム好きの女性からすると堪らないシチュエーション。筆者も二次元大好きなので、興奮と焦りで微動だにできませんでした。








▲映像を食い入るように眺める筆者。ハコスコ版とHTC VIVE版どちらも見させて頂きました。






作るきっかけは男性向け美少女VR。提案から完成まで、たった3ヵ月



― アプリゲーム開発に取り組んでいたボルテージさんですが、今回どうしてVRという媒体にしたのですか?


玉井:きっかけは、去年の6月に他社様の男性向けVRコンテンツのデモを体験した事です。



その際に体験した経営陣にも非常に好評で「うちもこれで何か作ったらおもしろい事が出来るんじゃないか」という話になりました。その時すでに9月の東京ゲームショウに出展が決まっていて、それに間に合わせるよう作るという大変なミッションが立ち上がりました。



― なぜ壁ドンではなく、椅子ドンに?


玉井:2015年のTGSで「イケメン俳優さんに壁ドンしてもらう」っていうイベントをやって、かなり流行ったんです。「壁ドンの次に流行るのは何ドンだろうね」という話を企画の人達としていたら「椅子ドン」という発想が出てきました。



椅子ドンのシチュエーションは他のゲームでも意外と多くて、良いかもねってなったんです。








▲「キュン死体験」シチュエーションをどう表現するか、様々なVRを見て研究したと語る玉井さん。





― 没になったシチュエーションはありましたか?


玉井:最初から椅子ドンでしたね。コンセプトが「キュン死体験」なので「どのように椅子ドンするとキュンとするのか」「壁は使うのか」という細かいところの話はありました。



― シーンに関してこだわった部分があれば聞かせてください


玉井:開発の時間は無かったのですがVRだからこそできる、奥行のある動きを意識して制作しました。ずっとキャラクターとユーザーの距離が近いと物足りないなと思ったので。



周りを行ったり来たりさせて「もっと近づいてくる? あれ、行っちゃうの?」というドキドキ感をユーザーの方に感じてもらえるようにしました。




登場する一ノ宮英介は、国内だけじゃなく海外でも人気のキャラクター



― 登場するキャラクターはどういった経緯で選定されたのですか?


玉井:VRが海外でも注目されているコンテンツなので、国内だけでなく海外でも人気のキャラクターを選ぼうということになりました。



海外と国内では人気のゲームやキャラクターに差が出るんですが、一ノ宮英介はどちらにも人気なので彼に決定しました。



― 開発するにあたって苦労したことがあれば教えてください


玉井:2Dで描かれたキャラクターをモデリングするのは難しく、実は手足のバランスが悪くなっちゃったんです。腰も胸板もかなり薄くて、一ノ宮英介のプロフィール通りに作ると人とは言えないような形に……(笑)。顔はとても綺麗にできたんですけどね。



3Dでも英介を最大限よく見えるよう微調整するのに苦労しました。次のVRではもっと時間をかけて取り組んでいきます。








▲一ノ宮英介のプロフィール。





― ワンシチュエーションを楽しむシステムですが、今後ストーリーを付けて展開する予定はありますか?


玉井:ストーリーを付け足して作る予定は今のところありません。VRだとユーザーは画面酔いしやすく、重い機材を長く頭に着けていると疲れやすくなってしまいますので……。



女性がライトに遊べるようにしたいので、様々なワンシチュエーションを考えて作っていこうと考えています。出演するキャラクターも増やしていきたいですね。



― 制作やシチュエーションに関する裏話があればお聞かせください


玉井:実は視点によって一ノ宮英介のセリフが変わるんです。全部で3種類あるので彼の胸元や、彼の持っている鍵……いろんな場所を眺めて試してみてください。




ファンからは「ゲームのキャラクターに会えた!」という喜びの声が多かった



― TGSで体験したユーザーの反響はどうでしたか?


玉井:けっこう喜びの声が大きかったです。VRとして興味を持って来た方ではなく、うちで出しているゲームが好きで来てくれた方が多かったと感じました。











― 特にどういった声が大きかったですか


玉井:好きなゲームキャラクターに現実で会えた! と言ってくださる方が多かったです。私もそう思ってもらえたらなと考えていたので嬉しかったですね。




次回作は「挙式VR」。多くの女性が憧れるシチュエーションを、何度でも楽しめるように











― 次回作に挙式を選んだ理由を教えてください


玉井:いろんなシチュエーションの話が出たんですが、多くの女性の憧れである挙式は外せなかったです。ピンときましたね。



椅子ドンVRは、当初イベント用に作っていて、販売目的ではなかったんです。なのでコンテンツのボリュームとしては物足りないかもと考えていたところ、ユーザーさんの反応としても「プレイ時間が短い」「繰り返し遊べない」「このキャラクターを知らないと楽しめない」という声が出てきました。



なので今回は椅子ドンの反省点を踏まえて、ある程度一般の女性にも受けるシチュエーションにつつ、ボリュームを前回よりも少し多めにしています。











― 今後VRで展開しそうなシチュエーションがあれば教えてください


玉井:「守られる」というシチュエーションですね。警察から拳銃で守られ、武将から剣で守られ……。やっぱり二次元なので、現実感がありすぎるシーンより若干ファンタジー要素が入ったほうがおもしろいと思います。



ワンシチュエーションでの展開は変わりませんが、ライトにかつ何度でも楽しめるようなものを目指していきたいです。




「挙式VR」は、2017年東京ゲームショウにも出展が決定!











2017年9月の東京ゲームショウで「挙式VR」が出展されることが決定しました! 花婿になるキャラクターは、恋愛ドラマアプリ『誓いのキスは突然に』に登場する鴻上大和。当日が待ち遠しいですね!








▲白のタキシード姿で登場! どんな挙式になるのか妄想が止まらない。













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東京ゲームショウで大和と結婚式とは……今後が楽しみ!


恋愛ドラマアプリはどんどん進化中。Appliv編集部からもVRで胸キュンを求める声があり、需要が高いみたいですね。



これからどんどんシチュエーションを増やしていくようなので、期待に胸が膨らみます。



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