1.周囲の顔色をうかがう・臆病になる
頻繁に叱られる、ひどく叱られたなどで自信を失くした犬は、周囲の人や環境の変化に敏感になり、常に顔色をうかがうような行動を見せるようになります。普段は元気なのに、突然臆病になって物陰に隠れたり、音に過敏に反応したりする犬もいます。
これは不安や恐怖心が強まり、自分を守ろうとする自然な反応です。このような状態が続くとストレスが溜まって、心と体に不調をきたすことにもなりかねません。
犬の自信を取り戻すためにも、優しく声をかけ、安心できるようにしてあげてください。ただし、無理に接近するのは逆効果になることもあるため注意が必要です。
2.攻撃的になる
犬が自信をなくしたり不安を強く感じたりすると、意外にも攻撃的な行動を示すことがあります。自分を守ろうとする防衛本能が働いているためです。
たとえば、しつけで繰り返し怒鳴られたり、叩かれたりしていたせいで、恐怖心から攻撃的な行動を示すようになる犬もいます。これは「これ以上近づかないでほしい」「もう限界だ」という犬からのSOSのサインです。
無理に近づいたり、叱りつけたりすると、犬はさらに追い詰められ、飼い主さんでも攻撃される可能性があります。愛犬がこのような攻撃的な行動を見せ始めたら、まずはその原因を探り、安心できる環境を整えてあげることが大切です。
3.無関心になる
自信を失った犬には食事や遊び、散歩に対しても興味や関心が薄れてしまうことがあります。なにをしても褒められることがなく、叱られてばかりいると「どうせ上手くできないし」「なにをやっても叱られるし」と思うようになり、次第になにをやっても楽しいと思えず無関心になっていくのです。
いつもは喜んでいたおもちゃに無反応だったり、ご飯の催促が減ったりするのは愛犬からのSOSかもしれません。決して軽視せずにフォローしてあげてください。
また、愛犬が無関心になったときは、体調不良の可能性も含めて獣医師に相談することを検討しましょう。
4.食欲がなくなる
犬がストレスや不安を感じて自信を失うと、ご飯を食べなくなることがあります。これは、人間が精神的なストレスやプレッシャーを感じると食欲がなくなるのと同様で、「食事が喉を通らない」状態です。
普段は食いしん坊な犬が急にご飯を残したり、おやつに興味を示さなくなったりした場合は、単なる好き嫌いではなく、なんらかのストレスを抱えている可能性も考慮しましょう。
とくに、きつく叱ったあとは注意が必要です。犬の性格によっては、叱られたことが心の負担になってしまうこともあります。愛犬の性格を考慮した対応を心がけましょう。
ただし、食欲がなくなった時は体調不良の可能性も含めて獣医師に相談することをおすすめいたします。
犬の自信を取り戻す方法
犬が自信をなくしてしまっているとき、飼い主さんは焦らず適切に対応することがなによりも重要です。自信を取り戻すためには、愛犬が安心できる環境を整えてあげる必要があります。
まずは、犬がストレスを感じる原因を取り除き、静かで落ち着ける場所を用意します。たとえば、隠れられるスペースを作ってあげたり、苦手な音や刺激から遠ざけてあげたりするのも良いでしょう。
次に、成功体験をたくさん積ませて自信を持たせてあげます。簡単な「おすわり」や「待て」などのコマンドを成功させ、大げさに褒めてあげてください。大好きな遊びや穏やかなスキンシップを通じて、飼い主さんとの絆を再確認させることも大切です。
ポイントは、無理強いはせずに犬のペースに合わせてゆっくりと進めることです。必要であれば、行動学の専門家や獣医師に相談することも検討しましょう。
まとめ
犬が自信を失うと、行動や態度にさまざまな変化があらわれます。顔色をうかがう、攻撃的になる、無関心になる、食欲がなくなるといったサインは見逃せません。
もし、愛犬に自信を喪失したかもしれないと思われる行動が見られるようになったら、優しく接し、安心できる環境を提供して心のケアをおこなうことを優先し、自信を取り戻せるようにサポートしてあげることが重要です。
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