1.興奮している
犬が急に走り出す理由で多いのが「興奮状態」にあるケースです。来客や飼い主さんの帰宅時、大好きなドッグランなどでテンションが上がり、衝動的に走り回ってしまうことがあります。
とくに若くて活発な犬に多く、感情のコントロールがまだ未熟なため「嬉しい!」という気持ちがそのまま行動にあらわれてしまいます。これは人間でいえば、テンションが上がって飛び跳ねるような状態です。
興奮状態で走り回る場合は、しつけや声かけで落ち着かせるトレーニングを重ねれば、少しずつ制御できるようになります。興奮しやすい犬には「マテ」「オスワリ」「フセ」などの基本指示を強化し、落ち着く練習をおこなうと良いでしょう。
2.ストレス解消
運動不足や退屈が原因で溜まったストレスを発散しようとして、急に走り出す犬もいます。これは「ズーミーズ(Zoomies)」と呼ばれ、一種のストレス発散行動です。
室内犬や長時間お留守番をしている犬によく見られ、突然部屋の中を猛スピードで走りまわったり、意味もなく家具の間を縫うように動いたりします。
また、犬によっては、爪切りやシャンプーなど苦手なお手入れのあとに、ストレスを解消するために走り出すこともあります。
これらは決して異常行動ではありませんが、頻度が多い場合は接し方や環境を見直す必要があるかもしれません。
ストレスの原因を探り、可能ならば排除する、無理な場合は少しずつ慣らしていくようにしましょう。解決が難しい場合はドッグトレーナーなどの専門家に相談するのもおすすめです。
3.エネルギーが余っている
とくに、運動量の多い犬種や若い犬の場合、単純にエネルギーがあり余っていることが理由で急に走り出すことがあります。これは人間の子どもがじっとしていられず走り出すのと同じで、健康で活発な証拠ともいえます。
しかし、制御不能なレベルで走り出してしまうような場合は、迷子やケガ、交通事故のリスクもあるため注意が必要です。
この場合のいちばんの問題は運動不足のため、散歩の時間を長くする、ドッグランなどで思いっきり走らせる機会をつくるのが効果的です。
また、雨などで外に出られないときも、室内で遊べるように工夫をしましょう。廊下での持ってこい遊び、引っ張りっこ遊びなど体を使う遊びがおすすめです。
4.恐怖から逃げたい
犬が突然走り出す背景には「恐怖」や「不安」があります。
たとえば大きな音(雷や花火など)や初対面の犬・人との接触、過去にその場所で嫌な経験をしたことなどが原因で、パニックになって逃げようとする場合があります。
恐怖による逃避行動は、リードが外れていた場合には、交通事故や迷子になるリスクにもつながるため注意が必要です。愛犬の苦手なものを把握し、なるべく避けるようにするなどの対策をしましょう。
また、避けられない場合は安心できる環境づくりを優先してあげてください。苦手な場所でおやつを与えるなどポジティブなイメージが持てるようにしていくことが大切です。
まとめ
犬が急に走り出すのは、多くの場合「感情の爆発」や「本能」によるものです。決して悪意があるわけではなく、むしろ健康的なサインとも言えるでしょう。
とはいえ、状況によってはケガや迷子などのリスクもあるため、できるだけ落ち着いて行動できるように日頃から訓練しておくことが大切です。
愛犬の気持ちを理解したうえで、しっかりとサポートしていきましょう。
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