不安を感じやすい犬の特徴
1.社会化が不足している
犬が不安を感じるのは、あらゆる状況に対する経験の少なさが大きく影響していると考えられています。
人間でも同じだと思いますが、知らない場所に行ったときや見知らぬ相手に会ったとき、かつてない事態に陥ったときなどは不安や恐怖を感じるものです。
そのため、できるだけ不安を感じる状況を減らすために、様々なものに小さな頃から慣らしておくことが大切だとされています。
色々な人に会わせたり、様々な場所に連れて行ったり、音を聞かせたりといった経験をさせることは「社会化」と呼ばれ、精神的に安定した犬に育てるためにとても重要なポイントです。
社会化トレーニングが不足し、社会性が欠けていると、どうしても様々な状況で不安やストレスを感じやすくなります。
精神的に柔軟な子犬の時期はもちろん、生涯にわたって社会性を身につけさせてあげましょう。
2.高齢犬
若く健康なときは自信にあふれて落ち着いていた犬も、年齢を重ねることで不安を感じやすくなることがあります。
それは、身体的に衰えることで思っているように動けなくなったり、視力や聴力などの感覚が鈍ってしまったりするためです。
これまでできていたことができなくなったり、周囲の状況を感知しにくくなったりすると、犬は自信を失い、強い不安や恐怖を感じます。
3.元保護犬
最近では、何らかの理由で飼い主がいない、または飼い主を失った犬を引き取る人も増えてきています。
そのような元保護犬の中には、過去にトラウマとなるような怖い思いや辛い思いをしてきた犬も数多くいます。
もちろん、すべての保護犬がそうとは言い切れませんが、過去に何があったかわからない犬はどんなトラウマを抱えているかもわかりません。
そのため、思わぬことで不安や恐怖を感じて、パニックに陥るということもあります。
犬が不安を感じているときのサイン
犬が不安を感じているときには、仕草や表情、行動からその気持ちを感じ取れます。
不安なときは自然と自分の身を守ろうとするため、頭や体勢を低くする傾向があります。自信がないときには、できるだけ自分の存在感を少なくするために、体を小さく見せようとするからです。
また、表情が強張っていて目だけをきょろきょろとさせていたり、そろーっと静かに動いたりする様子も見られます。
犬が不安を感じているときは、周囲の状況にも敏感になります。
ちょっとした物音にも過敏に反応して逃げる様子を見せたり、反対に攻撃的になったりすることがあります。
不安やストレスに弱い場合、体調にも変化が見られることもあるでしょう。
特に生活環境や生活リズムに大きな変化があった場合などに、食欲低下や下痢など消化器系症状が見られることがあります。
原因のわからない下痢などが続く場合は、精神的な影響によるものの可能性も考えて注意深く観察してあげてください。
不安を感じている犬を落ち着かせる方法
犬が不安になっているとき、まずは飼い主さんが優しく寄り添ってあげてください。
知らない場所や慣れない状況に不安になっている場合、信頼できる飼い主さんがそばにいてくれるだけで安心できるからです。
犬が不安がっているときは、飼い主さんは落ち着いて行動することを意識してください。
飼い主さんも慌てていると「やっぱり今は大変な状況なんだ!」と思ってしまい、余計に不安をあおることになってしまいます。
また、犬の体に触れて落ち着かせるときは、ゆったりとしたスピードで毛の流れに沿ってなでてあげましょう。
「大丈夫大丈夫!!」と慌てた様子でなだめようとしたり、ワシャワシャと速いスピードでなでたりすると、犬の緊張感が高まってしまうので注意してください。
まとめ
犬が不安になったとき、表情や行動からその気持ちを読み取ることができると思います。
愛犬が不安になりやすいとわかっている場合や不安に陥っていると感じたときは、飼い主さんが落ち着いた態度で接するようにしてください。
信頼できる飼い主さんがそばにいてくれることで、犬は落ち着きを取り戻したり安心したりできるのでぜひ頼れる存在になってあげましょう。
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