️身体的な理由
体力的に辛い
トリマーさんは、基本的に立ち仕事です。シャンプーやカットを行う部位や、施術しているわんこの大きさによっては辛い体勢をキープしなければいけない場面もあります。
また、わんこを抱きかかえて運ばなければいけない場面も多く、力仕事の要素も多分に含んでいます。この作業をひたすら繰り返しているため、体力的にはかなり厳しいところもあり、仕事を続けるのが難しいと感じる人もいるようです。
怪我が絶えない
トリミングサロンを訪れるのは、おとなしくて良い子のわんこだけではありません。むしろ、飼い主さんではお手入れの制御ができないからこそサロンを利用するというパターンもあり、施術中にわんこに咬まれたり引っ掻かれたりして生傷が絶えないという声もしばしば耳にします。
また水仕事も多いため、特に冬場は手荒れに悩まされるトリマーさんも多く、これらの苦痛から離職してしまうパターンもあります。
予期せぬアレルギー発症
トリマーさんは、常にわんこの毛にまみれて働いています。そのため、それまでは全く何の異常もなかった人でも突如として動物アレルギーを発症してしまうことがあります。
わんこが大好きだからこそトリマーを目指したという人が多い中で、仕事によってアレルギーを発症してわんこと触れ合うのが辛くなってしまうのは悲しいことです。
また、そうなってしまうと当然業務にも支障をきたすため、キャリアチェンジせざるをえなくなってしまうのです。
️金銭的・精神的な理由
技術面の不安や葛藤
トリマーの仕事は、個々人のトリミング技術に委ねられています。予約時間の制約があるためスピードが求められる一方で、クオリティを疎かにすれば、自分自身でも納得がいかない仕上がりになってしまうだけでなく、同僚や先輩から指導を受けたり、場合によっては飼い主さんからのクレームに発展することもあるでしょう。
また、トリミングサロンはガラス張りのオープンスタイルな店舗も多く、施術しているようすを常に誰かに見られているというプレッシャーものしかかります。これらのストレスやプレッシャーから仕事を続けていけなくなってしまう人も少なくありません。
人間関係の悩み
人間関係の悩みは、どんな職場であってもつきものでしょう。ただ、トリミングサロンは少人数のトリマーさんで回している店舗が多く、閉鎖的な人間関係になりがちで声を上げても解決が難しいという場合が多いようです。
また男性トリマーさんも増えてはきているものの、いまだに女性職場の傾向も強く、女性ばかりならではの難しい人間関係があることも否めません。また飼い主さんとの関わり方にも悩みを抱えてしまうパターンもあり、コミュニケーションの問題から離職してしまうこともあります。
お給料が低い
厚生労働省のデータによると、トリマーの平均年収は約350万円程度と、他の職種に比べてもやや低い傾向となっています。お給料についてはその人の経験や技術、サロンの規模などにもよるため一概には言えませんが、金銭面の不安や家庭事情から転職やキャリアチェンジに踏み切る場合もあるでしょう。
️まとめ
おうちでのシャンプーやお手入れに自信がなかったり、愛犬の抵抗感が強い場合、トリミングサロンがなくてはならないという人も多いかと思います。
ただでさえトリマーさんには感謝していたけれど、今回の記事を読んでより一層その想いが強くなったという感想を持たれたかもしれません。
トリマーさんの労働環境を変えるために、飼い主の私たちができることは少ないかもしれませんが、せめて施術後には心を込めて「ありがとう」を伝えていきましょう。
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