犬が「キャン」と鳴く4つの理由
1.痛みや不快感
犬は言葉を話せないため、鳴き声やボディランゲージを使って感情や状態を伝えます。「キャン」という鳴き声は、特に痛みや不快感を感じているときに出ることが多いです。
例えば、犬が足を踏まれたり、何かにぶつかったりしたとき、急に「キャン」と鳴くことがあります。これは、飼い主や周囲の人に「痛いよ!」というサインを送っているのです。
また、犬が恐怖を感じているときや、ストレスを抱えているときにも同様の鳴き声を発することがあります。例えば、雷や花火の音に驚いたとき、または知らない人や他の動物に対して警戒心を抱いているときなどです。
さらに、犬が「キャン」と鳴くのは、遊びの中での興奮や、他の犬とのコミュニケーションの一環としても見られます。この場合は、楽しさや興奮を表現していることが多いですが、相手に対して「もうやめて!」という意味合いを含むこともあります。
犬の鳴き声は、その時々の状況や感情によって異なるため、飼い主は愛犬の鳴き声や行動をよく観察し、何を伝えようとしているのか理解することが大切です。犬とのコミュニケーションを深めることで、より良い関係を築くことができるでしょう。
2.恐怖や不安
犬は非常に感受性が高く、周囲の環境や状況に対して敏感に反応します。そのため、恐怖や不安を感じると、犬は自分の感情を表現するために鳴くことがあるのです。
上記したように、雷や花火の音、大きな声、知らない人や動物の接近など、犬にとって脅威と感じる要素があると、強い不安を感じることがあります。このような状況では、犬は「キャン」と鳴くことで、飼い主に助けを求めたり、自分の不安を表現したりしているのです。
また、過去のトラウマや経験も影響を与えることがあります。例えば、以前に怖い思いをしたことがある場合、その記憶が呼び起こされて再び不安を感じることがあります。
犬を病院に連れて行くと、診察台の上で怖がって「キャン」と鳴いている姿はよく見られる光景ですよね。このように嫌な記憶を思い出しているときに鳴くことが多いです。
さらに、飼い主が不安を感じているときも犬もその感情を察知し、同じように不安を感じることがあります。そのため、私たちは愛犬の鳴き声に注意を払い、安心できる環境づくりを心掛けるようにしましょう。
3.要求やコミュニケーション
先程紹介した痛みや不快感、不安からくるネガティブな感情を伝えようとしたり、やめてほしいことを伝えようとするために「キャン」と鳴くことがあります。同様に、ポジティブな内容も鳴き声を使って伝えようとしてくれるのです。
例えば、犬は遊びたいときや注意を引きたいときにも「キャン」と鳴くことがあります。特に子犬は、遊びの合図としてこの声を使うことが多いです。飼い主に対して「遊んで!」というメッセージを送っているのです。
このように「キャン」という鳴き声は犬にとって非常に重要なコミュニケーション手段であり、飼い主はその時の状況をよく観察し、犬の気持ちを理解してあげることが大切です。
4.飼い主の気を引きたい
犬が突然「キャン」と鳴くと、私たちは驚いて「どうしたの?」と声を掛けますよね。犬が飼い主の行動を見て、「鳴けば飼い主が近くに来てくれる」と学習してしまうことがあります。
そうすると、飼い主に構ってほしいと思ったときに「キャン」と鳴いて気を引こうとしてくるようになるのです。子犬のうちは可愛らしいかもしれませんが、成犬になっても続くようだと「吠え癖」になってしまう可能性があります。
犬が要求吠えをしているのであればきちんと「しつけ」をすることも飼い主の務めです。その時の状況や体の様子などを確認して、適切な対応を取るようにしましょう。
早急に動物病院を受診すべき症状は?
犬が突然大声で「キャン」と鳴く場合は、怪我の可能性があります。特に、足を引きずったり、特定の部位を触ると嫌がったりする場合は、強い痛みを感じているかもしれません。また、腹部を気にしていたり、異常な姿勢をとることも痛みのサインです。
また、呼吸が苦しそうであったり、咳をしている場合も注意が必要です。これらの症状は、呼吸器系の問題や心臓の疾患が隠れていることがあります。さらに、嘔吐や下痢が伴う場合は、消化器系のトラブルや中毒の可能性も考えられるので注意が必要です。
「キャン」と鳴いた後に意識がもうろうとしている、または反応が鈍い場合も緊急のサインです。これらの症状は、重篤な病気やショック状態を示していることがあります。
犬は「キャン」と鳴くことで私たちにSOSのサインを出していることがあります。様子に少しでも異常を感じたら、すぐに獣医師に相談するようにしてください。早期の診断と治療が、愛犬の命を救うことにつながります。
まとめ
犬は鳴き声や行動、仕草から私たちにさまざまなことを伝えようとしてくれます。言葉が通じないからこそ、何気ない行動から愛犬の感情を読み取ることが大切です。
些細な変化にすぐ気が付けるように、毎日のコミュニケーションを大切にしていきましょうね。
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