犬の『肛門腺絞り』とは
皆さんは犬の『肛門腺絞り』をご存知ですか。肛門腺絞りとは、犬の肛門の左右にある肛門腺の袋(肛門嚢)に溜まった分泌物を絞って取り除くお手入れの1つです。
肛門嚢に溜まる分泌物は排泄物と一緒に排出されることが多いのですが、肛門に何かしらのトラブルを抱えていたり、他の犬より分泌量が多い犬の場合は、絞って取り除いてあげなければ肛門のトラブルを招く恐れがあります。
犬の『肛門腺絞り』放置すると起こる危険なこと4選
肛門腺絞りを放置していると、どのような危険な事態を招いてしまうのでしょうか。
1.肛門嚢が炎症を引き起こす
分泌量が多かったり、肛門にトラブルを抱えていて分泌物が正常に排出されない状態の犬は、肛門腺に分泌物が蓄積されていきます。その分泌物を定期的に絞り出していないと、肛門嚢が炎症を引き起こしてしまうことも。
肛門嚢炎になると、肛門周りに不快感を覚えたり、痛みが生じたりと犬自身も日常生活でストレスを抱えることになります。
2.肛門嚢が化膿して破裂してしまう
また、肛門嚢炎を放置していたり、分泌物が溜まりすぎてしまうと、肛門嚢が化膿して、最悪の場合、破裂してしまうこともあるので注意しましょう。
肛門嚢が破裂してしまうと、溜まっていた分泌物が溢れ出すだけでなく、出血や強い痛みが生じます。また、状態が悪化した場合は外科的手術も必要になるので、分泌物が溜まる前に絞り出しましょう。
3.肛門周りに不快感を覚えてストレス源になる
肛門腺に分泌物が溜まってしまうと、肛門周りに不快感を覚えるようになります。炎症などを引き起こせば痛みが生じることもありますし、痒みを感じて生活に支障をきたすこともあるでしょう。
このような症状に悩まされ、毎日ストレスを溜めることで、別の体調不良や元気消失、食欲低下などの症状を招く恐れもあるので気をつけてください。
4.気になる肛門周りを床に擦り付けて傷つけてしまう
肛門周りに不快感を覚えると、犬は肛門周りを舐めようとしたり、前足で引っ掻いたり、時には床に擦り付けて痒みや痛みを取り除こうとする行動も見られます。
しかし、これらの行動は執拗に行うとデリケートな肛門周りを傷つけてしまい、より状態を悪化させる行為です。傷がついて出血などに繋がりかねないので、愛犬が不快感を覚える前に肛門腺絞りをしてあげるべきでしょう。
こんな症状が現れたら今すぐ病院へ!
以下のような症状が現れた場合は、肛門腺が炎症を引き起こしていたり、肛門嚢破裂などの症状が生じている可能性があるので病院へ連れていきましょう。
- 床にお尻を擦り付けている
- 頻繁に肛門を気にして舐めたり噛んだりする
- お尻を気にしてグルグル回る
- 肛門周辺に腫れや赤みが確認できる
- 肛門から膿が出ている
- 食欲低下や元気消失などの症状が出ている
以上のサインには十分注意してください。また、肛門腺絞りを自分で行うのが難しいという方は、無理に自分で行おうとせず、動物病院やトリミングサロンなどで相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の肛門腺絞りは、全くやっていないと肛門嚢に分泌物が溜まり、肛門周りのトラブルを招く恐れがあります。毎日肛門付近の状態を観察し、ぷっくりと溜まっているような様子が見られたら肛門腺絞りをしましょう。
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