犬が人に向かって走ってしまう理由
愛犬が人に向かって走ってしまったとき、他人であれば驚かせてしまったり、怖がらせてしまったりするかもしれません。
中型犬や大型犬が人に向かって走って行き、飛びついてしまったらどうでしょう。幼い子供や高齢者であれば、転倒するなどケガを負わせてしまうことだってあるかもしれません。
犬を追い払おうとする人もいるでしょうし、愛犬がケガを負うトラブルが起きる可能性も十分に考えることができます。
愛犬が人に向かって走ってしまうとき、理由も分からず叱ったり押さえつけたりしていないでしょうか。なぜ犬は人に向かって走ってしまうのか、まずは犬の気持ちを理解することが大切です。
1.構ってもらえると思っている
犬が人に向かって走ってしまうのは、構ってもらえると思っているからです。
その犬は人が大好きなのでしょう。そして、子犬の頃からたくさんの人に可愛がられ、大切に育てられたのでしょう。人に対して、ポジティブな経験を多く積んだのだと思います。
そのような経験から、人を見ると「構ってもらえる」「遊んでもらえる」と思っているのです。期待する気持ちから興奮し、人に向かって走ってしまうのです。
2.怖くて追い払いたい
犬が人に向かって走ってしまうのは、怖くて追い払いたいからです。
人に対して、不安や恐怖を感じたとき、「こっちに来るな!」「それ以上は近づくな!」と、威嚇することがあるのではないでしょうか。それでも人が近づいて来たとき、追い払うために走り出してしまうのです。
お散歩で人とすれ違うときなど、相手には犬に近づこうという意思が全くないこともあります。犬と触れ合おうと、いきなり近づこうとする人もいます。
その区別や判断ができないほど、他人に対して不安や恐怖を感じているのではないでしょうか。
おそらく社会化不足が原因でしょう。または過去の恐怖体験が原因である可能性も考えることができます。
3.動くものを追いたくなる狩猟本能
動くものを追いたくなる狩猟本能によって、犬が人に向かって走ってしまうことがあります。
犬の狩猟本能を刺激するような動きをする人がいた場合、ジッと目で追うことがあります。その場に座ったり、伏せたりすることがあります。飛びかかるチャンスを狙っているのです。
愛犬は、狩猟犬として活躍してきた歴史のある犬種ではありませんか?犬が自ら獲物を追ったり捕えたりする仕事をしていた狩猟犬である場合には、とくに注意が必要でしょう。
犬の興奮を抑えるためのポイント
犬の興奮を抑えるためには、飼い主の冷静さがカギを握るでしょう。飼い主が焦って対応すると、犬の興奮を煽ることがあります。
中型犬や大型犬であると、人に向かって走ろうとする愛犬をコントロールするのは難しいですよね。日頃から愛犬をコントロールするためのトレーニングが必要です。
超小型犬であると、犬自身がケガを負いやすいです。走り出そうとリードを引っ張るとき、首輪やハーネスの圧迫によって気管が潰れる恐れがあります。興奮は脱臼や骨折にも繋がりやすいです。
「待て」のしつけだけでも徹底しておくとよいと思います。
人に向かって走ろうとしたときは、「待て」と一言だけ指示を出します。リードはうんと短く持ちましょう。声を荒げたり、リードを強く引っ張ったりしないことが大きなポイントです。
まとめ
犬が人に向かって走ってしまう理由を3つ解説しました。
- 構ってもらえると思っている
- 怖くて追い払いたい
- 動くものを追いたくなる狩猟本能
興奮した犬が自分に向かって走ってきたとき、上手く対応することができるのは、ほんの一握りの人です。犬と暮らしている人でも上手く対応できない場合があります。
愛犬が人に向かって走ろうとしたときは、「待て」の指示を出しましょう。アイコンタクトをするなどし、自分(飼い主)に注目を向けるようにしましょう。
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