犬がサイレン音を聞くと遠吠えしてしまう理由
犬がサイレン音に遠吠えするのは、『サイレン音の周波数と犬の遠吠えの周波数とが似ているから』だと言われています。サイレン音を聞いたとき、仲間の犬が遠吠えをしていると勘違いし、自分も遠吠えをしてしまうのです。
犬が野生であったとき、遠く離れた場所にいる仲間とのコミュニケーション手段として、遠吠えをしていました。現在では、犬同士のコミュニケーションとして遠吠えをする必要性が減り、遠吠えをする犬としない犬がいるのではないでしょうか。
ちなみに、犬のルーツとされているオオカミに近い犬種、交配や改良がされていない原種、原種に近い犬種が遠吠えをする傾向にあるとされています。原種から遠い短頭種や超小型犬は遠吠えをすることが少ないとされていますが、我が家のポメラニアンは遠吠えをしませんし、サイレン音には無反応です。
犬が遠吠えしてしまう音
サイレン音以外にも、犬が思わず遠吠えしてしまう音があります。「ピアノの練習を始めると近所の犬が…」という話はよく耳にしますよね。他にはどのような音に遠吠えをしてしまうのでしょうか。
同報系防災行政無線屋外受信機から流れる音楽
朝・昼・夕と、町中に流れるメロディーチャイムに遠吠えすることがあります。我が家の近所では、7時・10時・12時・15時・17時・18時(夏限定)と、時間を知らせるための音楽が流れます。
この時間にメロディーチャイムが流れると、町内のあちこちで犬たちが遠吠えをするのですが、時間によって音楽が変り、7時と17時の音楽に遠吠えをする犬が多い印象を受けています。音楽によって、周波数が変わるからなのかもしれません。
このメロディーチャイムは正式には「同報系防災行政無線屋外受信機」と呼ばれるもので、防災上緊急を要する情報などを伝達するための設備です。
雷
雷が鳴ると、犬が遠吠えをすることがあります。
雷は自然にある音です。雷が鳴るとき、雨や風や落雷によって自然災害が起こることがあります。
犬の本能によって、雷の音や光や振動に生命の危険を感じ、遠吠えをすることで家族や仲間に注意を促しているのではないか、と考えることができます。
雷を怖がり、遠吠えをするだけではなく、パニックを起こしてしまう犬もいます。雷を怖がる犬が遠吠えをするのは、飼い主や家族や仲間に助けを求めているからなのではないでしょうか。
まとめ
犬がサイレン音に遠吠えするのは、『サイレン音の周波数と、犬の遠吠えの周波数とが似ているから』という説が濃厚です。
犬がよく遠吠えすることで知られている救急車のサイレン音ですが、救急車のサイレン音は実は使い分けられている、ということをご存じでしょうか。住宅モードと通常時モードがあり、音圧と音の高さに違いがあるのだそうです。
あなたの愛犬も、もしかしたら遠吠えをする救急車のサイレン音と、遠吠えをしない救急車のサイレン音で聞き分けているのかもしれません。
ちなみに、「住宅モード」と「通常時モード」があるのは救急車のサイレン音のみで、消防車やパトカーのサイレン音にはモードの切り替えはないそうです。
救急車のサイレン音や今回紹介した音以外でも遠吠えをしていたら、今回の記事を参考にしながら、ぜひその理由を見つけてみてくださいね。
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