8月21日、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー ステーションアトリウムで、日本コカ・コーラによる水分補給啓発イベントが開催されました。
イベントにはゲストとして、タレントの藤本美貴さん、医師の三宅康史さんが登壇。熱中症を防ぐため必要な水分補給の心がけについて語りました。
■ 日本コカ・コーラ担当者、「社会課題としての水分補給」を語る
イベント前半では、日本コカ・コーラ株式会社 マーケティング本部 スポーツ事業部 シニアディレクターの高木直樹さんが登壇。同社が行う水分補給啓発活動に関する説明を行いました。
高木さんは、観測史上最高気温や『災害級の暑さ』という言葉が頻繁に使われる現状に触れ、「異常な暑さが健康に与える影響は深刻な社会問題」とコメント。「飲料メーカーとして、水分補給の重要性を広く社会に啓発することが責務」と語ります。
コカ・コーラ社では今年から「ハイドレ365」を合言葉に、年間を通じた水分補給の重要性を推奨するキャンペーンを実施。タレントの藤本美貴さんをイメージキャラクターに起用し、全国の店頭で早めの熱中症対策を訴えるキャンペーンなどを展開してきました。
「今回のイベントでは、これまでの活動をさらに発展させ、暑さが続く時期の水分補給の重要性に焦点を当てて啓発します」と高木さんは語り、「水分補給は全ての世代のあらゆる日常シーンで必要とされている」と強調。
10月からは全国のドラッグストア各社と連携し、「隠れ脱水撲滅プロジェクト」の一環として、涼しい季節の水分補給の重要性を伝えるプロモーションも実施すると述べました。
■ 藤本美貴、家庭での水分補給を語る「“ごくごくタイム”を合言葉に」
イベント後半では、コカ・コーラ社が年間を通じた水分補給を推奨するキャンペーン「ハイドレーション365」イメージキャラクターを務めるタレントの藤本美貴さんが、涼しげな浴衣姿で登壇。3人の子を持つ母親の目線で、家庭内での熱中症対策について語りました。
「暑い夏を家族と乗り切るために意識していること」をたずねられた藤本さんが、1つ目に掲げたのが「首を冷やす」こと。外出時には冷却グッズを首に巻き、子どもたちにも持たせるようにしているといい、「ひんやりして心地いい」「全然違います」とその効果を語ります。
そして藤本さんが2つ目に挙げたのは、こまめな水分補給を促す「ごくごくタイム」。遊びに夢中で水分補給を忘れがちな子どもたちには定期的に「いま飲んで」と声をかけ、「10分から15分おきに1口、2口でも飲むように促しています」と語りました。
ここで、熱中症対策に詳しい、臨床教育開発推進機構 理事で医師の三宅康史さんが登壇。藤本さんが語った熱中症対策についてコメントしました。
「首を冷やすことは、脳を冷やすことと同じ。脳へ向かう血液を冷やすことで熱に弱い脳を守る効果が期待でき、とても有効です」(三宅さん)
「ごくごくタイム」に関しても三宅さんは、「少ない量をこまめに飲むことは胃腸への負担が少なく、効率的に体を冷やせる」と高く評価。「理想的な水分補給のタイミングは15分おき」といい、涼しくなる季節でも意識的に水分を摂り続けることの重要性を強調しました。
「厚生労働省は1日に2.5リットルの水分摂取を推奨しており、食事から摂れる分を除くと、飲料水として1.2リットルほどが必要。あくまでこれは平常時の目安であり、猛暑の時期はさらに多くの水分が必要になります」(三宅さん)
「『1.2リットルは飲んでくださいね』って、わかりやすく言ってもらった方が意識しやすいですね」(藤本さん)
1か月に必要な水分量は36リットルとなり、500mlペットボトルでは72本分に相当。ステージには、その量を具体的にペットボトルで可視化したものが運び込まれました。
藤本さんは目を丸くしつつ、「日々の積み重ねでこまめに水分をとっていくと、これだけの量がとれちゃうってことですよね」と納得の表情。
これに対して三宅さんは「とれちゃう、ではなく、とらなくてはいけない」と強調しつつ、体を中から冷やすために冷えた水を飲むこと、また「日常生活では水やお茶、汗をかく場面では塩分や糖分を含むスポーツドリンクがおすすめ」とアドバイスしました。
「『こまめに、冷たい水を飲むこと』を大事にして、まだまだ続く暑い夏を乗り切っていただければ」と三宅さん。藤本さんも「自身も水分補給への意識を新たにした」と語り、「家族の中で『ごくごくタイム』を合言葉に」と呼びかけました。
取材協力:日本コカ・コーラ株式会社
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025082107.html