「あ!おやつ……いや、待て、何かがおかしい」
扉の影に身を潜めて、こっそりとカメラの方をうかがっているのはコーギーのタビーくんです。カメラを構える飼い主さんは、彼に向かって美味しそうなおやつを掲げているのですが……。
飼い主さんがこのほどXに投稿した写真に写っているのは、レンズの前に掲げられた白い棒状のワンちゃん用おやつと、それを警戒心たっぷりに見つめるタビーくんの姿。
離れたところにある部屋の入り口から顔を半分だけのぞかせて、何かを見定めようかとするかのような、鋭い眼差しを向けています。一体何を気にしているのか……。
実は飼い主さんが手にしているのは「ハウス用のおやつ」。タビーくんにハウスに入ってほしいタイミングで持ち出されるもので、つまりタビーくんにとっては強制的に1日が終了となる魔のアイテムということ。
なるほど、そういうことなら警戒心をむき出しにするのも無理はありません。じっとこちらを見る顔つきは「僕はまだ遊びたいんだワン」「眠くないんだワン」そんな抵抗の言葉を秘めているようです。
おやつをあげる直前まで、タビーくんの隣に座って撫でていたという飼い主さん。しかし「そろそろ寝ようかと言っておやつを出そうとしたら忍び足で部屋の外へ出ていきました」とのこと。
飼い主さんの動きに勘を鋭く働かせ、すすすす……っと部屋の外まで後退していったタビーくん。しかし仕方がありません。楽しい1日が終わるのは、誰だって嫌ですからね。
そしてこんな警戒態勢は今回だけのレアケースだったのかと思いきや、実はタビーくんはここ最近は毎回「ハウス用おやつ」に警戒心をあらわにしているとのこと。さらに、普通のおやつとの区別もついている様子。賢い子ですね。筆者が同じ立場なら、どっちに対しても考えなしに飛びつくと思います。
その後、飼い主さんはおやつを持ったまま5分ほどタビーくんの反応を待ったそうですが、自ら入ってはくれず。仕方がないので抱きかかえ、ハウスに入れたとのことです。
「入れた瞬間はおやつだ!となったものの、閉められた入り口と私の顔を交互に見て『え……?』と言ってそうな顔になっていました」(飼い主さん)
ハウスに入るなり警戒を解いておやつに飛びつくのも可愛いですし、その結果呆然としてしまうのも可愛いです。
こうしてあっけなくハウスに戻されてしまったタビーくん。本犬としては少し悲しい結果かもしれませんが、翌日もきっと、今日と同じくらい楽しい日が待っているはずです。
<記事化協力>
「キリ眉のタビー」さん(@tubby730)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025060907.html