人気アニメ「呪術廻戦」の劇場作品「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」が、上映中に盗撮被害に遭っていたことが明らかとなりました。作品の本編映像およびエンディング映像が無断で撮影され、インターネット上に掲載されているといいます。
■ 人気エピソードが標的に
この件について、アニメ「呪術廻戦」の公式X(旧Twitter)は6月5日、盗撮および無断アップロードは明確な犯罪行為であるとし、関係法令に基づいた厳重な警告を発表しました。
「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」は、TVアニメ第2期となる「懐玉・玉折/渋谷事変」のうち、全5話からなる「懐玉・玉折」のストーリーの総集編。呪術高専時代の五条悟と夏油傑を描いた原作でも屈指の人気ストーリーで、5月30日より全国の劇場で公開されています。
■ 盗撮行為は「映画盗撮防止法」違反 最大10年の懲役も
しかし、その映像の一部が、上映中に盗撮されたうえでSNSなどに拡散されていることが確認されました。劇場内での映画の撮影行為は、「映画の盗撮の防止に関する法律」(通称:映画盗撮防止法)により、明確に刑事罰の対象とされています。さらに、その映像をインターネット上に投稿する行為は、著作権法における「公衆送信権」および「送信可能化権」の侵害にも該当します。
公式Xは、「映画盗撮防止法および著作権法に違反した場合、10年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります」と警告。鑑賞者に対しては「皆さまに安心して映画を楽しんでいただくためにも、盗撮・無断投稿などの行為は絶対におやめくださいますようお願い申し上げます」と訴えました。
■ アニメ映画を狙った盗撮被害が続発
アニメ作品を対象とした盗撮被害は、今回が初めてではありません。5月11日には劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のリバイバル上映でも、同様の盗撮が報告されたばかりです。
多くの映画館では上映前に「撮影禁止」のアナウンスを行っていますが、観客のモラルやマナーに依存した防止策だけでは限界がある現状が浮き彫りになっています。ファンの間でも「正規の形で作品を楽しむ」意識の共有が求められています。
<参考・引用>
『呪術廻戦』アニメ公式(@animejujutsu)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025060509.html