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バーチャル姿のままフライパンを振る!?あるVTuberが試みた画期的な料理企画


VTuber「±400」さんがVTuberの姿で現実のキッチンで料理をする動画を公開し話題になっています。通常のVTuber料理動画では実写の手元が映るだけなのに対し、±400さんはVTuber姿で包丁を扱い、フライパンを振るといった実際の調理を行っています。動画では、実写とバーチャルが見事に融合し、±400さん自身は完成度を70点としながらも、技術的な可能性を広げる試みを実現しました。今後も好きなことをVTuberとしてどのように表現できるかを探求したいとのことです。

バーチャル姿のままフライパンを振る!?あるVTuberが試みた画期的な料理企画

 3DモデルやLive2Dのキャラクターを用いて動画・配信企画を行うVTuberたち。雑談、ゲーム実況、踊ってみたなど様々な企画で、人間と遜色ない動きを見せ、楽しませてくれます。

 その名の通り活動の場はバーチャル空間が基本ですが、中には少しだけ現実とバーチャルの境界を越えてしまう方もいるようです。

■ 「自分の好きなこと×技術」VTuberの±400さんが試みた画期的な料理動画

 個人勢VTuberとして活動する「±400(プラスマイナスよんひゃく)」さんがこのほど投稿した、料理企画の動画が話題です。

VTuberのまま料理をするという画期的な試み

 個人宅のキッチンで撮影されたその動画は、一見するとただの料理動画。しかし背景が現実のキッチンなのに対して、調理者である±400さんはVTuber姿のまま映っています。

 VTuber姿のまま包丁を握り、フライパンを振り、そしてなんと食事までしているのです。

VTuberのままフライパンを持つ

VTuberのまま食事

 VTuberが料理を行う企画はこれまでにもありましたが、料理パートは実写の手元だけ映すというのが主流の印象。

 実際に現実で料理する姿を見せているVTuberを、少なくとも筆者は見たことがありません。この動画、かなり画期的な取り組みです。

 「VTuber姿のまま料理をする」言葉にしてしまえばたったこれだけのことですが、動画の中で±400さんの姿がほとんど違和感なく現実のキッチンに溶け込んでいる様子は、見れば見るほど不思議な光景。VTuberの動画ともYouTuberの動画とも違う、別の何かを見ている気分になってきます。

 VR技術を駆使して麻雀配信を行うなど、「自分の好きなこと×技術」を組み合わせた配信/企画を実施することが多いという±400さんに、今回の動画の舞台裏について詳しくうかがってみました。

■ ほぼ違和感なく現実に溶け込んでいるが……「完成度は70点くらいかな」

−− チャンネルを拝見したところ、料理動画の公開自体初めてのようですが、料理動画は前々から挑戦したかった企画なのでしょうか?

 はい、おっしゃる通りです。

 元々料理が好きだったので、今回のような料理動画もいつかはやってみたいと思っていました。

 これまでは、Xに自炊した料理の写真を投稿する程度にとどまっていたので、一歩自分のやりたかったことに近づけたかなと感じています。

−− なぜVTuberの姿のまま料理動画を撮ってみようと?

 元々料理が好きなこともあり、前々から「VTuberが、VTuberの姿で料理をする動画」を撮影し投稿したいと考えていました。(この「VTuberの姿で活動したい」という思いは、初期の頃のVTuber文化を知っているからこそのこだわりなのかもしれません)

 しかし、「VTuber」と「料理」というジャンルは中々に相性が悪く、私が思い描いていた動画の撮影は実現が難しい部分もありました。

−− 料理って意外に動きますし、そのうえかなり複雑ですもんね……

 そういった中で、数年前に「現実の風景でVTuberが活動するような技術」が登場し、技術好きのVTuberの間で話題になったことがありました。

 私以外にも技術好きのVTuberの方々がこの技術に関する動画や記事を投稿しており、私もそういった方々の活動を参考に、2年ほど前からこの技術を試行していました。

 私自身の知識不足・経験不足もあり、思うような動画の作成には中々至らなかったのですが、今回ようやく自分でも納得いく形で動画を投稿できた次第になります。

−− 今回の動画はかなり苦労した様子がうかがえますが、どの点が一番難しかったですか?

 撮影と編集には、非常に気を使いました。

 特に撮影は難しい部分も多く、食器や食材の持ち方を工夫しないと違和感の強い映像になってしまうことが分かっていました。

 そこで、事前に「どの構図で・どう持って・どう映すか」など諸々検討した上で撮影しています。

−− 編集だけじゃなく、撮影の段階からそんな計算が……一番こだわった部分はどこでしょうか?

 撮影後の編集では、自分のこだわりとしてTV番組を意識したようなカット・テロップを多く入れています。

 自分のこれまでの活動経験から、「技術に興味を持って見に来てくれる」ことと「動画/配信を面白いと思って見続けてくれる」ことには大きな壁があると感じていたので、いかにして「このVTuberが作る動画をまた見たい!」と思ってもらえるかは強く意識していました。

−− TV番組っぽさはすごく感じました!それもあってか、より現実とバーチャルが入り混じっている感覚を味わえました。

挨拶シーン

−− 今回の動画では±400さんがあまり違和感なく現実の風景に溶け込んでいますが、これはご自身としてはどれくらいの完成度なのでしょうか?

 個人的には70点くらいかなと感じています。

 おおむねやりたかったことは実現できているのですが、今の技術ではまだVTuberとしての姿が不自然になってしまったり、箸や食材が不自然に浮いているように見えてしまったり、”VTuberらしくない現実の映像”が残ってしまったり…と課題が多いのが現状です。

 今は、後から編集を入れてカットすることで皆様にお見せできる映像になっていますが、この辺りが改善できるとより表現の幅が広がるのかなと感じています。

−− 今後VTuberの姿のまま取り組んでみたい企画やテーマはありますか?

 今後も、”私の好きなこと”をVTuberとして取り組めないかを考えていきたいと思っています。

 例えば私の好きなことの1つにボードゲームがあるのですが、ボードゲームは現実の映像だからこそ面白さが伝わる物も多数あると思っています。

 そういった物にも少しずつ取り組んでいければと考えています。

−− ゲームは実写、プレイヤーはVTuberっていう構図、とてもおもしろそうです……!

* * *

 今回の動画は±400さん独自の技術を用いたものではなく、すでにある技術を±400さんなりに学び、深掘りし、自身の企画に落とし込んだもの。

 技術が開かれているということは、誰にでも挑戦するチャンスがあるということで、±400さんの動画を皮切りに、さまざまな人が実写×バーチャルの企画に挑戦するようになるかもしれません。

 ただそうなるとVirtual(仮想現実)ではなくAR(拡張現実)の域になるので、「ARTuber」のような新しい概念が生まれてくる可能性も……?

 VTuberカルチャーの今後が、ますます楽しみになってくる動画でした。

<記事化協力>
「±400@音ゲー/麻雀/Splatoon大好きVtuber」さん(@PlusMinus400

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025042305.html
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