ダンボールの上に散らばった複数の「死者蘇生」。
Xユーザーの「さざびー」さんが3Dプリンターで制作したこの作品、思わず手元に置きたくなる美しさです。
「死者蘇生」とは遊戯王オフィシャルカードゲームに登場する1枚。上部が楕円を描く、「アンク」や「エジプト十字」などと呼ばれる、古代エジプトの図柄をモチーフにしています。
歴史あるデザインがもたらすシンプルな美しさもさることながら、さざびーさんが独自の解釈でくわえた青と緑の複雑な色合いも見事。
「死者蘇生」のカードはターコイズのような色合いですが、さざびーさんの立体版は青みも感じる色合いになっており、重厚感があります。
普段は収納グッズなど実用的な道具を制作しているさざびーさん。しかし今回はまったく機能性がない「見た目だけにこだわったもの」と話します。
「死者蘇生」を選んだ理由も「単純に僕が欲しかった」というもので、ただ好みを貫いた結果のようです。
最初の「死者蘇生」は単色の樹脂を用いて制作したものの、イメージと合わなかったそう。
そこでPLAという今までに使ったことのない樹脂に挑戦してみたとのこと。その結果、新しい樹脂では、イメージに近い、偏光色のような色味の「死者蘇生」を作ることが出来たそうです。
改良版の「死者蘇生」は偏光色めいた色味ではあるものの、実際には偏光色ではない、とさざびーさん。
印刷する際にさまざまな向きで「死者蘇生」を置くことで、1つ1つ色の入り方が違う、複雑な色合いの「死者蘇生」を作りだすことができたようです。
制作した「死者蘇生」は、もう少し数を増やした後、身近な人に配布するとのこと。
ちなみに「死者蘇生」の効果は、文字通り「墓地からモンスターを1体、自分のフィールド上に特殊召喚することができる」というもの。
さざびーさんは投稿に「なんの役にも立たないもの」というコメントを添えていますが、持っているだけで、なんか死ななそうな気がしてきます。
今回の成果を活かし、次は同じく遊戯王カード「封印の黄金櫃」を制作する予定だそうです。
<記事化協力>
「さざびー」さん(@sazabeee)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025012706.html