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mixi2が生成AIに対するポリシーを発表 トレーニング活用や外部クローリングを認めず


2024年末にサービスを開始したSNS「mixi2」は、生成AIモデルのトレーニングに利用者のイラストを使用しない方針を明らかにしました。Mixi2は、AIのトレーニングによる権利侵害の懸念を理解しているとし、第三者によるクローリングやスクレイピングを禁止しています。他方、同様のSNS「X」では、独自AI「Grok」があり、ユーザーの投稿データをAI学習に使用することがありますが、これはユーザーが設定でオフにできます。また、「Bluesky」も、イラストの生成AI学習利用を明確に拒否していますが、APIを通じたデータ利用は可能です。これらの取り組みは、生成AIの台頭に伴う法整備やデータ利用の問題を背景に、利用者の信頼を築くための重要な鍵となっています。

mixi2が生成AIに対するポリシーを発表 トレーニング活用や外部クローリングを認めず

 2024年末にサービス開始した、招待制の短文投稿型SNS「mixi2」が、1月14日に「よくある質問」を更新。

 「生成AIに対するポリシー」と題し、mixi2上に投稿されたイラスト創作物を、生成AIモデルのトレーニングに活用しない方針を明らかにしました。

 「生成AIに対するポリシー」で公開された声明は以下の通り。

「多くの創作者の方がSNSを通して活動を行っていることや、生成AIのトレーニングによる権利侵害に懸念を抱いていることを理解しております。
例えばmixi2が、mixi2上に投稿されたイラスト創作物を生成AIモデルのトレーニングに活用し、それを利用した新たなイラストコンテンツを生成するプロダクトを提供することはありません」

 また、利用規約内においても、第三者によるクローリングやスクレイピングなどの行為を禁止しており、無断学習に徹底抗戦の構え。

 同じような性質を持つ短文投稿型SNS「X」においては、独自の対話型AIである「Grok」が導入されており、画像を含む投稿データを、AI学習に用いられることが利用規約で明示されています。もちろん、これを設定でオフにすることも可能。

 一方で、第三者による利用については対策が講じられており、もし仮に利用できたとしても、APIの利用料が非常に高額(Enterprise版は月額4万2000ドル=約650万円)なため、なかなか手が出せるものではありません。

 分散型SNS「Bluesky」では、2024年11月にアーティストやクリエイターの作品に対して、生成AI学習に利用しないことを明言。ただしAPIを通じて、第三者によるクローリングやスクレイピングは行えるようになっています。

 生成AIは、今後社会に必要不可欠な技術ではあるものの、法整備の不足やデータの無断利用など、様々な問題をはらんでおり、いまだ発展途上。SNSにおいては、生成AIをどう取り扱うか?が、利用者の信頼を得るカギとなりそうです。

<参考・引用>
mixi2「生成AIに対するポリシーについて
Bluesky・2024年11月16日投稿

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025011604.html
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