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浪人生時代の作品にビックリ!紙粘土のボンドが本物そっくり


陶芸作家の森聖華さんが大掃除中に見つけたのは、浪人生時代に作った紙粘土のボンド「ホント」でした。本物と見間違えるほどリアルで、母と共に驚いたと言います。この「ホント」は予備校の課題で作成したもので、本物のボンドの使い切った状態を再現して「らしさ」を表現しました。現在の技術をもってすれば、もっと本物らしく改良できると語る森さんですが、当時の作品は今も大切に保管しているそうです。

画像提供:森聖華さん(@diderot24da)

 そろそろ大掃除を考えている人もいるかもしれません。大掃除をしていると、「こんなもの、まだあったんだ!」と思い出の品と再会をはたすことも。

 陶芸作家の森聖華さんも、浪人生の頃に紙粘土で作った「ホント」と書かれているボンドを発見。本物と見間違えて驚いたという自作の「ホント」をXに投稿しています。

 この日は母と一緒に実家のいらないものを片付けていたという森さん。すると、フタの無いボンドを発見。捨てようと思って持ってみたら「ズシリ……」と、ボンドでは考えられないような重さに違和感を覚えたといいます。

 そして手に取ったボンドをよく見てみたら、浪人生の時に作った紙粘土のボンドだということが判明。母と2人で驚いたそうです。

 あらためて投稿された「ホント」を見てみると、ウソではなくホントにボンドそっくり。残り少なくなって底の部分を折り曲げて絞り出そうとしている感じが妙にリアル。「こんな風に使っていたわぁ」と懐かしく思います。

紙粘土で作った「ホント」と書かれているボンド

 元々この「ホント」は、当時通っていた予備校の課題で作った作品だったそうです。生徒数が少なく、工芸を受けるのは森さんのみ。先生も工芸の先生ではなく油画の先生で、自由に遊び心を取り入れながら取り組んでいたとのこと。

 こだわった部分については、「モチーフのらしさ」と森さん。ありきたりなボンドではあまり魅力的に作れないと思い、使いはたしてヘナヘナになっている状態のものを作ることで、ボンドらしさを表現したのだとか。

 浪人生の頃の自分が作った「ホント」に対し、時間制限もあったのでこれがこの時の限界だったといいます。

 ただ、今であればやすりがけをしてツルツルにしたり、塗料ではなくスプレーで仕上げたりしていれば、「よりボンドの工業製品らしさが出たかな」と改良点も挙げていました。今の森さんが作る「ホント」も見てみたくなりますね。

 なお、「ホント」は捨てようか迷っていたものの、今では森さん自身が大事に保管しているとのことです。

<記事化協力>
森聖華さん(@diderot24da

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024121904.html
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