プラモデルやフィギュアにおける塗装法のひとつである「イラスト風塗装」。二次元の世界からそのまま飛び出してきたかのように見え、いわゆる「脳がバグる」感覚に陥りますが、これをなんと実際のクルマでやってのけたのはXユーザー・汰成さんです。
投稿された写真に写るMAZDA RX-8には、まるで漫画のような効果線が描かれており、なんとも疾走感あふれる見た目に。まるで「頭文字D」や「湾岸ミッドナイト」といったレーシング漫画のワンシーンを見ているかのよう……!
以前から所有している他のクルマに、RX-8のロータリーエンジンを換装することを検討していた、という汰成さん。予算内に収まる車両が見つかったため、購入することにしたのだそう。
つまり、はじめはエンジンを抜く予定でしたが、実際に乗ってみたところ、思っていた以上に良いクルマだったので、車検が残っている間は乗り続けようと考えが変わったそうです。
しかし、「ガッビガビ」と例えられるほどに塗装が剥がれ、傷なども目立っていたので、「何か費用をかけずに面白い事が出来ないか」と考えたところ、今回のイラスト風塗装を思い立ったとのことでした。
使用した画材は油性ペンの白と黒だけで、友人と協力しながら3時間ほどの時間をかけて完成。塗装や修理の経験はありましたが、さすがに車体にペンで描くのは初めてだったので、作業は悪戦苦闘の連続。模型の作例を参考にしたり、スマートフォンで都度確認したりなど、大変なことも多かったようです。
そんな苦労の甲斐もあり、完成度はご覧の通り。まさに二次元の世界からそのまま出てきたかのようで、止まっているはずなのに走行しているような錯覚を覚える、二次元みにあふれる仕上がりとなりました。
その出来栄えは多くの方の目に留まり、「合成かと思って拡大して三度見した」「ガチでアニメの画像を出てきたのか思いました」と、驚嘆の声が続々。2万件を超えるいいねが寄せられるなど、大注目を集めています。
さて、こうなると気になるのは「実際に走っているところはどうなのか?」という点。後日走行動画をアップしていますが「動画だと分かりませんね」と、思ったようにはいかなかったようで、なおかつ周囲の目線が気になり、乗るタイミングがなくなってしまったとのこと。
とはいえ、クルマ好きなら大興奮間違いなしの本作。ぜひ機会があれば本物を間近で見てみたいものです。
<記事化協力>
汰成さん(@Taisei_ns)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024111303.html