ホテルチェーン「アパホテル」の名物グルメ「アパ社長カレー」と、カップ焼きそばの「ペヤング」がまさかすぎるコラボを実現。4月10日に「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」(250円税別)が発売されました。
「アパホテル」は出張の際などでよく使う馴染みのホテル。これはアパユーザー、そしてペヤング愛食家としても、ぜひとも食べなければ……!という謎の使命感にかられたので、本音試食レビューを行っていきます。
■ アパ社長全面推しの「アパ社長カレー」
出張や旅行に行く際に利用するホテルの中でも「アパホテル」は非常にリーズナブル&使いやすいことで知られています。
そしてなんと言ってもアパホテルの社長・元谷芙美子氏(以下、アパ社長)はあまりにも有名。広告や看板には自身の姿を掲載するという「社長広告塔」作戦を長く展開しており、あちこちに置かれた看板などで、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
そんな「アパ社長」の名を冠するカレーとは、アパグループの発祥地である金沢のご当地名物「金沢カレー」をイメージして開発された商品。じっくり煮込んだ牛肉と野菜の自然な甘みを引き出した本格派ビーフカレーとなっています。
2011年3月に発表され、以降箱入りと業務用を販売。コンビニなどでは広く流通していませんが、2022年5月には累計販売数900万食を突破しています。
ある意味知る人ぞ知る大ヒット商品の「アパ社長カレー」と、こちらもロングセラー商品の「ペヤング」とのコラボ。一体どんな味になるのか。味?いやいや、そもそもの話「やきそば」と「カレー」を合体させることで、一体何の料理になるか。根本的にそこが一番気になります。
なお、もともとの「アパ社長カレー」は「金沢カレー」をイメージしているため、キャベツを添えると美味しさが増すと公式ではアナウンスしています。「ペヤング アパ社長カレー味やきそば(以下、ペヤング アパ社長カレー)」にもキャベツが採用されているそうですが、せっかくなので別途用意したフレッシュな「キャベツ」も添えて食べてみたいと思います。
■ グルメライターあるある「発売初日に商品がなかなか見つからない」
今回記事で紹介するにあたって、発売初日の4月10日にまずコンビニへと行ってみました……が。毎度恒例、発売日にはいくらコンビニを回っても発見できない「新商品あるある」を発動。
「ペヤング アパ社長カレー」も同じくコンビニでは発見できず。そこでドラッグストアに行ってみるとやっと発見!無事ゲットすることが叶いました。
■ 通常の「ペヤング」と「ペヤング アパ社長カレー」比べてみた
「ペヤング アパ社長カレー」のレビューを行うにあたり、通常の「ペヤング」も比較用に購入してきました。
まずはパッケージの違いを確認。というか、比較するまでもなく通常の「ペヤング」とは全く異なるデザインです。
「ペヤング アパ社長カレー」は、アパ社長の顔写真推しのデザイン。普段売られている「アパ社長カレー」のデザインを踏襲したものとなっています。店に陳列されていたら、「アパ社長」の顔ですぐ分かるほどのインパクト。アパ社長の個性つよッ!
次に原材料をみてみます。通常の「ペヤング」にはある「ウスターソース」はないようす。代わりに「ソース」「玉ねぎエキス」「トマトペースト」「ビーフエキス」などが書かれています。
中蓋はいつものものと同じ。特に変化はありませんでした。
ただし、中身は異なり「かやく」にはカレーらしい「スパイス」が確認できます。また、乾燥した緑色の物体も確認できるので、おそらくこれが「キャベツ」なんだろうな、というのがわかりました。
ソースは、「ソース焼きそば」とかかれたいつものペヤング用ソースではなく、アパ社長カレー用のソース。「ソース」とだけ書かれています。
■ ペヤング アパ社長カレーを作っていく
それでは作っていきます。作り方はいつもとおなじです。お湯を入れて……3分後……
お湯を捨ててソースを入れていきます。この時点でカレーの香辛料が漂ってきていい香り。
「ふりかけ」というスパイスを入れていきますが……、いつもと違うビジュアルに少々戸惑う。
最後はまぜて完成!この時点での香りは、もはや「ペヤング」ではなく完全に「カレー」。見た目はやきそば、匂いは「カレー」。その名は「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」。果たしてどのような味わいなのでしょうか。
■ ペヤング アパ社長カレーをたべていく
混ぜている段階で「早く食べたい」という気持ちが抑えきれなかったので、食べていきます。うん……これは、一瞬何を食べているのかよくわからず迷子になりそうな味わいなのですが、カレー風味の「やきそば」なのは間違いありません。
ただ、アパ社長カレーの風味があとから押し寄せてきて、香ばしいカレーの香辛料が口に広がる。これはこれでアリです。「ウスターソース」がなければ「ペヤング」は成立しないだろう、と思いきやちゃんと「カレー焼きそば」という新しいジャンルで成立していました。
香辛料がたくさん入っていますが、そこまで「辛い」というわけではなく、金沢カレー独特の風味と旨みがうまく再現できております。
金沢カレーというジャンルであれば、これも必須でしょうということで用意しておいた「キャベツ」で「追いキャベツ」をしていきます。
すると一気に、金沢カレー感がマシマシに。カレーとしての旨味、ペヤングとしての素朴な味わい。それらが見事に融合し、うまく調和しており、あっという間にペロリであります。
ただ、やはり「カレー」は「カレー」、「ペヤング」は「ペヤング」としてそれぞれ別個で食べたいという気持ちもあり、非常に複雑な感覚。これはこれでアリだけど、根っからの「ペヤング」ファンとしては正直なキモチ。複雑なファン心理です。ここは。
とはいえ、「アパ社長カレー」と「ペヤング」という前代未聞のコラボレーションは、滅多にあるものではありません。そう言った意味で、別の価値観を感じる逸品であります。
<参考>
プレスリリース:ペヤング アパ社長カレー味やきそば
マジかよ!アパホテル社長・元谷芙美子氏の顔写真あしらった「ペヤング アパ社長カレー味やきそば」爆誕
(たまちゃん)