カップ麺が出来上がるまでの3分間、どんな方法で測っていますか?律儀にタイマーをセットしたり、大体の感覚に任せていたりと、人それぞれでしょうが、これを正確に測れるからくり作品が、ツイッターで注目を集めています。
取り付けられた台の上に、お湯を注いだカップ麺を置くと、その重みでからくりが動き出し、3分経過するとベルが鳴って知らせてくれるというもの。電源不要の手軽さに加え、内部機構がむき出しになっているガジェット感もたまらないですね。
作品を制作したのは、「K.Suzuki」さん。普段からさまざまなからくり作品を手掛けており、制作が佳境の時によくカップ麺を食べていることから、今作のアイデアを閃いたのだそう。
ベルやネジ、軸材以外は3Dプリンターで出力したパーツを使用しており、その数はなんと73個にものぼります。「カップヌードルタイマー」と銘打たれているように、日清食品の「カップヌードル」をイメージしたカラーリングにも、K.Suzukiさんのセンスが光ります。
中でも、特にこだわったと語るポイントは、出来上がりのベルの聞き逃しを防ぐため、3回鳴る仕様にした点。このために機構がより複雑になりましたが、その甲斐もあり、自身も納得の行く出来栄えとなったようです。
実際にカップヌードルを作ってみると、「お湯を入れてからの3分間を楽しく待つことができ、より一層おいしく感じます」と、作品の効果を実感した模様。同じ3分という時間でも、カチカチと小気味よい音で時が刻まれることで、より味への期待感が膨らむのでしょう。
投稿にはなんと5万件もの「いいね」が付き、「こういうアイテム、大好きです」「めっちゃ欲しい!」と、絶賛の声が相次いでいます。
形状的にどんぶり型のパッケージや、1分または5分で完成するカップ麵には対応していないにも関わらず、これだけの支持を集めるとは、やはり目の付け所やデザインが優れているということなのでしょう。
「カップヌードルタイマー」制作の様子は、K.SuzukiさんのYouTubeチャンネル「からくりすと」でも詳細に解説されています。
<記事化協力>
K.Suzukiさん(@BellTreeNursing)
(山口弘剛)