「カンタムロボ」と言えば、「クレヨンしんちゃん」に登場するロボット。作中にて5歳のしんのすけがハマるアニメという扱いながら、その設定は丁寧に作り込まれており、劇中劇も作られるなど、高い人気を誇ります。
そんなカンタムロボの雄姿を、レゴブロックを用いて大胆にアレンジした作品がツイッターで注目を集めています。さまざまなポーズを決めるその姿は、さながら「勇者シリーズ」のロボットのよう。これはかっこいい……!
制作を行ったのは、レゴビルダーとして活動を行う「Moko」さん。いわゆる”ロボットもの”を中心に、思わず息を飲むビッグスケールの作品から、ちょっとクスッと笑えてしまうネタ作品まで、幅広い作風を持つことで知られています。
実はMokoさんがカンタムロボを手掛けるのは今回が二度目。9年前に制作した作品と、現在の自分が本気を出して作った作品に、どれくらいの差が出るのだろう?と気になったことから、成長の尺度を確かめるためにリメイクしてみることにしたのだそう。
劇中のカンタムロボと言えば、マジンガーZやゲッターロボなどを踏襲したスーパーロボット風のビジュアルが特徴ですが、Mokoさんは「勇者シリーズ」や「ガンダム」の要素を取り入れ大幅アレンジ。自身の好みを強く反映させた結果、かつてないカッコよさのカンタムロボが完成しました。
加えて、「レゴってこんなに動かせるんだ……」と感心してしまうほどの、可動域にもびっくり。
ポーズを決めたり、膝をついたり、なんと必殺技の「カンタムパンチ」を繰り出す様子まで。これはMokoさんが特にこだわったと語る「関節強度」の賜物でしょう。肘や膝の稼働時に内部のメカが見えるところなんて、まさにメカ好きにはたまらない要素ですよね。
「9年前に制作した時は、すごく格好いい物を作れた気でいましたが、今回リメイクしてみて、それが嘘だったみたいに見違える仕上がりになりました。今まで地道に積み上げてきた事が、ちゃんと形にできるようになっているのだな、と実感できてうれしかったです」
作品の出来栄えについて、こう喜びの気持ちを口にしたMokoさん。9年前の自分との戦いは、見事勝利。大変満足の行く仕上がりとなったようです。こんなにリアルでカッコいいカンタムロボが活躍するスピンオフアニメも、ぜひ見てみたいですね。
<記事化協力>
Mokoさん(@LEGOdouMoko)
(山口弘剛)