主に「ドラゴンクエスト」に登場するモンスターやキャラクターをテーマに、レゴブロックを用いたファンアート作品を制作しているFukuTakuさんが、ツイッターで新作を公開しました。
総ブロック数およそ6000個からなる大作は、シリーズ二作目のラスボス「シドー」がモチーフ。単なるドットグラフィックの再現ではない、さまざまなこだわりの詰まった今作もまさに圧巻の出来栄え。「破壊神」の名にふさわしい禍々しさを放っています。
FukuTakuさんがシリーズ作品の「ラスボス」を手掛けるのは、ゾーマ、竜王に続き、今作が3作目。ツイッターフォロワー数がキリ番を迎えた際の特別企画として制作を行うことを公言しており、今回は7777フォロワーを達成した9月下旬から組み立てを開始しました。
大きな特徴である6本の手足や尻尾のヘビ、体を覆うほどの大きい翼の形状、そして不気味な笑みを浮かべる表情など、細部に至るまでレゴブロックで再現出来ている時点で十分素晴らしいのですが、特筆すべきは全体のカラーグラデーション。
下からスポットライトを当てたような光と影は、なんとレゴブロックの色味だけで表現されています。FukuTakuさんは制作の進捗もツイッターで詳細に解説していますが、その様子からブロックひとつひとつの配置に細かく気を遣っていることが分かります。
また、シドーの下部に土台として置かれている「邪神の像」にも注目。宙に浮いているシドーのビジュアルを再現するために、はじめは岩や石造りの台座を崩したものを置くことを考えていたそうですが、ふとこのアイデアを閃いたとのこと。ゲーム内においてシドーを象徴する重要なアイテムですから、こうした点からもドラクエに対する深い愛情が伝わってきます。
完成した作品は、まさにどこを見ても凄まじい出来栄え。高さ55cmに及ぶ大迫力の作品には、そのクオリティに対する驚きの声や、完成を祝福する声など、さまざまな反応が寄せられています。
今作をもって「ロト三部作」のラスボスを作り終えたFukuTakuさん。「ゾーマを完成させてから、竜王、シドーは必ずつくるぞという使命感を持っていました。制作の順番もシリーズにおける時系列順になりましたが、難易度も自分のスキルや経験に相応した順序、内容になっていたかなと思います」と、これまでの創作活動を感慨深げに振り返りました。
次は「天空シリーズ」の一作目、ドラクエ4の「デスピサロ」制作にチャレンジする予定とのこと。これは自身の中でも最もお気に入りと位置付けているモンスターで、大作を作り終えたばかりですが、早く作りたくてうずうずしており、すでに構想を練っているそう。
あわせて、ドラクエのラスボスシリーズは次作で一区切りと考えているというFukuTakuさん。シリーズの集大成となる作品がどのような仕上がりになるのか、今から楽しみです。
<記事化協力>
FukuTakuさん(@FukuTaku10)
(山口弘剛)