4月22日時点での達成率は約4%とな。
先日、心斎橋の猫ビルへの支援が目標額を上回ったとの話がある一方、神奈川県平塚市にある、神奈川県動物保護センターでは建設基金の寄付を募集中です。その目標額は11億円で、現状では約4千万円が集まっているとのこと。
地元紙、神奈川新聞の報道によれば、2014年度に続き、2015年度も殺処分ゼロを達成した同センターは、築40年以上を経て老朽化しており、平成31年度開設を目標として建替計画が進められています。神奈川県は平成25年度に犬の殺処分ゼロを達成、翌平成26年度には猫の殺処分もゼロに。そして平成27年度も殺処分ゼロを継続しています。この背景について、県の見解は下記のように表明されています。
これらの背景には、県民の皆さんの愛護意識の向上によって、犬や猫の終生飼養が進んだことや避妊・去勢手術が普及したことなどがあります。しかし、何よりも、収容された犬や猫の譲渡に協力いただいているボランティアの皆さんのご尽力の賜物だと考えています。
また、猫ジャーナルが神奈川県保険福祉局の生活衛生部・生活衛生課、動物愛護グループに質問したところ、県民や寄付された方からは以下のような声が寄せられているそうです。
「新しいセンターが動物愛護の拠点になるというところに期待している」「動物愛護の輪が神奈川県から全国に広がっていくことを願っている」とのお声を、多数頂戴しているところでございます。
建替が決まった動物保護センターは「処分のための施設から、生かすための施設へ転換し、ボランティアの皆さんの活動の拠点」とするため、神奈川県の公式ページではその建設基金への寄付を募っています。寄付の方法はいくつかありますが、もっとも寄付額が多いのは「ふるさとチョイス(納付書支払)」によるもので、寄付件数では口座振込がもっとも多いとのことでした。
以前「猫が助かるふるさと納税」の記事で、猫助けふるさと納税先の一つとして紹介した際には寄付のお礼として「生田緑地関連グッズ」しか紹介できていませんでしたが、「ふるさとチョイス」経由ですと、横浜にぎわい座で寄席が楽しめるお土産つきペアチケットや、京浜工業地帯の工場プラント夜景クルーズなども選べますので、節税と落語とを両立させたい方などにはオススメであります。
前述の見解にもありましたように、殺処分ゼロを実現できている背景には、回答をいただいた動物愛護グループ等に所属して保護の取り組みを行っている県職員の方々の努力に加えて、県内の動物保護NPO、保護シェルターで活動している方々の並々ならぬ努力があります。その一つ、Kanagawa Dog Protection(KDP)の活動はこちらやこちらの記事、公式Facebookページを参照ください。動物保護センター建設基金への寄付と同じくらいに、こういった活動を通じて殺処分ゼロを実現されている団体にも、支援が集まるよう祈る次第です。KDPの寄付受付ページはこちら。
[神奈川県動物保護センター建設基金への寄附のお願い/神奈川県、Photo by ©iStockphoto.com/Kenneth Benjami Reed]