一足早く、トナカイと赤い服のあの人の気配を察したようです。
本日の美人猫は、冬に映えるモフモフ毛並みが豊かに波打つキジトラ猫。手のひらを当てると手形がクッキリと浮き出てきそうな重厚なモフモフであります。
猫がよくやる、虚空の一点を黒目のシャッターを開放して見つめているシーンでしょうか。猫が向く方向に、何かいると考えたくなるところですが、実は違います。現代科学では説明できない何か霊魂めいたものとか、今月下旬になるとそりに乗っていい子のところだけに何か持ってくる髭の人とか、お空に渡ったニャンコやワンコや人々などなど、天から何かが来てほしいと思った人の気持ちを猫が察して「あれ、何か来るの?」とその方向を向くのであります。その気持ちに、人間自身が気付いていないだけなのです。
猫が虚空を見つめ、人はやっとそれに気付き、ああ、あの方向から何か来るとか何かあるとか、そう思うのです。今年のクリスマスにも、サンタさんを信じる心が、猫の視線を天に向かわせるのであります。
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