1.快適な環境(寝床)を整える

猫は何よりも快適性を重視する動物で、日向ぼっこひとつ取ってみても、季節や太陽の向きによってそのつど位置を変えます。
睡眠時も同様で、愛猫に安心して眠ってもらうためには、快適な寝床環境の整備が欠かせません。
個体差はありますが、寝床の理想条件は、家族の出入りが少なく、静かで安全な場所です。猫ベッドの最適な位置としては、部屋の角やキャットタワーのうえ、飼い主さんのそば(特に甘えん坊猫の場合)が挙げられます。
過ごしやすい室温設定もまた重要で、一般的に言うと、猫は、年間を通じて21~28度の室温を好むと言われています。夏は冷感マットなどの冷却グッズ、冬はモコモコ素材のあったか毛布を用意してあげると、よりいっそう寝つきが良くなります。
猫は非常に感覚を大事にするので、フィット感など、少しでも気に入らない点があると、せっかく置いた猫ベッドも使ってくれません。みなさんの愛猫がなかなか寝つかない子なら、まず、寝床を含めた周辺環境に問題がないか、チェックしてみてください。
2.寝るまでにしっかり遊んでおく

環境面で問題がないのに愛猫が寝てくれないのは、起きている間、遊び足りないことが原因かもしれません。
私たち人間が日中、バタバタと動き回ったら、その日の夜は、疲れて気絶するかのごとく眠ってしまいます。猫も同じで、寝るまでにおもちゃ遊びなどであり余るエネルギーを発散させると、いい意味でくたびれて、夜もぐっすり寝てくれます。
おもちゃ遊びの頻度に関しては、健康的な成猫では、一日の間でワンセット5~10分ぐらい、数回程度に分けることがだいたいの目安です。その際には、愛猫の体力も考慮して、長時間の遊びは避け、飽きてきたらやめる、といった注意点も頭に入れておいてください。
万が一、愛猫が寝たかと思いきや、夜中に突然、令和のネコ騒動(大運動会)が勃発したときは、一人で遊べる知育玩具(タワー式の回転ボールなど)を活用してみるのもひとつのアイデアです。
昼間、仕事などで忙しい飼い主さんは、就寝前のおもちゃ遊びを習慣化すると、愛猫の寝つきが良くなるうえに、ご自身の安眠にもつながります。おまけに、毎日続ければ、猫じゃらし連打によって筋力が強化され、二の腕のたるみもいくらか解消されます。
3.規則正しい生活に変える

最後の3つ目は、規則正しい生活に変えることです。
猫はルーティンを好むので、「こうなったら次にこうなる」といったように、ある程度、予測がつくと安心できます。反対に、何が起こるかわからない不安定な状況は、混乱するばかりで非常にストレスです。
日によって就寝時間がバラバラなど、日頃から飼い主さんの生活が不規則な場合、愛猫も振り回されてしまい、自分のリズムで過ごせません。
たとえば、普段は夜更かし三昧なのに、遠方に暮らす友人の結婚式出席のために、珍しく早寝早起きしようと思っても、愛猫は変化についていけず、いつものように夜中も元気に動き回ります。もちろん、飼い主さんがおとなしく寝られるはずもありません。
しかも、飼い主さんのマイルーティン、「真夜中のラーメン」のごとく、お気に入りのおやつをリクエストしてきます。
生活のリズムを根本から変えるのはなかなか難しいですが、まずは、毎日の起床時間を一定にすることから始めてみてください。
食事やお昼寝、遊びなど、ラフな時間割に従ってルーティン化すると、前もって見通しが立つので、愛猫もリラックスして暮らしやすくなります。
慣れてくれれば、一日のスケジュールをこなした後、夜は充実感とともに、愛猫が飼い主さんの布団に入って、スヤスヤ眠ってくれるようになるかもしれません。そして翌朝、ゴハンを目当てに、目覚まし代わりに飼い主さんをやさしく起こしてくれます。
まとめ

愛猫に心地よく眠ってもらうためには、「睡眠環境の整備」「起床時のおもちゃ遊び」「規則正しい生活」が非常に効果的です。特に、本来の野性本能を満たすため、毎日、ルーティンのように、しっかり遊んであげましょう。
飼い主さんの視点で見ても、規則正しい生活に変えると、ハリとリズムが出てきて、心身共に調子が戻るかもしれません。愛猫も安心して過ごせるので、一挙両得です。
本文で紹介した内容をヒントに、愛猫も、飼い主さんも良質な睡眠をたっぷり取って、これからも元気よく楽しい生活を続けてください。
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