『サビ猫』の魅力5選

黒と茶が織り成すハーモニーが美しいサビ猫。その複雑な模様は唯一無二の存在で、同じ模様は存在しないとさえ言われています。
そんなサビ猫は、三毛猫同様にメスしかいない・幸運を呼ぶジンクスがあるなどと噂されています。果たしてその真相とは?性格や多頭飼育への向き不向きは?
ここでは『サビ猫』の魅力を5つ紹介いたします。
1.毛の色合いで呼び名が変わる

冒頭でも紹介したように、サビ猫は黒と茶が複雑に混ざり合った被毛を持つ猫です。それぞれの色合いによって、次のような呼び名を持つので紹介いたします。
黒サビ猫
特に黒の配色が強いサビ猫を『黒サビ猫』と呼びます。
赤サビ猫
反対に茶系(赤みがあるので赤とする)配色が強いサビ猫は、『赤サビ猫』と呼ばれます。
パステルサビ猫
全体的に色合いが薄いサビ猫は『パステルサビ猫』や『灰サビ猫』と呼ばれています。
キジサビ猫/サビキジ猫
サビ猫の中にはキジ柄が入っている猫もいます。このような特徴を持つサビ猫は『キジサビ猫』や『サビキジ猫』と呼ばれています。
2.外国名は『べっ甲猫(tortoiseshell cat)』

日本におけるサビ猫の由来は錆びた鉄。サビ猫に対してあまり良い印象を持たない人がいるのも、この呼称がネックになっているのかもしれません。
一方、外国ではべっ甲を意味するtortoiseshell cat(トゥーティーシェルキャット)と呼ばれています。
サビ猫が持つ独特な模様を何に例えるかでこんなにも違いがあるのですね。確かにべっ甲はサビの柄に似ている気がします。
個人的には和名の『サビ』も、"わびさび"だと思えば奥ゆかしい印象になるのではと思います。
3.優しくて賢い猫が多い

気になるサビ猫の性格ですが、まさに日本独自の"美"を表現するがごとく穏やかで優しく、賢い猫が多いようです。
中にはあまりにおっとりし過ぎていて、遠慮がちな側面が目立ってしまうことも。多頭飼育においては後輩猫に何でも譲ってしまったり、先輩猫の手前甘えることを諦めてしまうこともあるのだそう。
そんな特徴を理解し、過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。多頭飼育は不可能ではないものの、配慮が必須というわけです。
ちなみにサビ猫は、甘えっ子気質が強い傾向にあります。人懐っこいコが多い分育てやすい反面、寂しくなるとずる賢いイタズラをする恐れがあります。
サビ猫をお迎えした際は、程よい距離感を大切にしつつ、甘えたい気持ちにしっかりと応えるようにしてあげると良さそうです。
4.基本は女子オンリー

サビ猫のルーツはキジトラですが、キジトラとの違いは、サビ猫のほとんどがメスであることです。つまり基本は女子オンリー。性別的な特徴としては、三毛猫に似ています。
その原理も三毛猫と同様です。サビ柄を作る遺伝子は『X染色体』にのみ現れ、更にこの特徴が2つ重なり合わなければ成立しないのです。だから必然的に誕生日するのはメス猫になります。
稀にオス猫が誕生することもありますが、『XXY』といういわゆる染色体異常を持っているケースがほとんど。繁殖能力を持たないうえに、短命である場合が多いのです。
だから、もしもオスのサビ猫とのご縁があった際は、共に過ごす1日1日を大切にしてください。
5.サビ猫は幸運を呼ぶ『招き猫』のモデル!

サビ猫が幸運を呼ぶというジンクスは大方本当です。というのも、先ほどのオス猫の存在が貴重であることや、招き猫のモデルになっていることが由来となっています。
招き猫のモデルといえば三毛猫のイメージがありますが、サビ猫はなぜモデルになるのでしょうか。その理由は、サビ猫の被毛にも微細な白の毛が含まれていることがあるからです。
白は『招福』、黒は「厄除け」、茶色(赤)は「無病息災」という意味を持ち、加えて『3』という数字が縁起が良いとされることから、三毛猫と同様に『福猫』と呼ばれています。
まとめ

サビ猫はネーミングや独特な色合いが好みを分けてしまいがいで、王道のキジトラや三毛猫に比べてしまえば、まだまだ発展途上タイプの立ち位置かもしれません。
しかしのびしろは無限です。性格的な特徴を見ても、2つとして同じ模様がないという個性を見ても魅力の宝庫です。
おっとり美人な女子猫をお探しの方は、サビ猫を意識してみてはいかがでしょうか。懐っこい性格も相まって、最高の猫ライフを満喫できることでしょう。
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