猫たちへの『寄付』で気をつけるべきポイント

生活環境の事情から保護猫活動はできない。年齢的に保護猫を迎えることが困難。でも、困窮する猫たちのために『寄付』だったらできるかもと思いを寄せる猫好きさんもいらっしゃるでしょう。
しかしながら、いざ実行するとなると詐欺や実態の不透明さに振り回されるのではないかと不安に駆られる方も多いはず。
そこで今回は、お金や物品などあらゆる寄付に関するノウハウや注意すべきポイントなどを5つ紹介いたします。
1.よくリサーチする
まず重要なのはリサーチです。関心が高い保護猫団体の実態や活動内容、活動年数、実際にどのような寄付を募集しているかなどをよく調べましょう。
寄付に関する窓口(連絡先や振込先)、活動実態が不明な場所は避けるべきです。ホームページやSNSなど、さまざまな方面で具体的な報告がある団体を選ぶようにしてください。
特に金銭の寄付を検討している方は、そのお金の『使い道が明確』であること、実際にどのような場にいくら使われたかなどの報告に注目してください。
また、金銭の寄付に関するプランもよく確認するようにしましょう。月額か単発OKか、定額の場合はいくらのプランがあるかがチェックポイントになります。
定額制の場合、多くの団体はできるだけ継続してほしいという思いがあります。よって、負担が重くならないよう『月額1,500円』や『月額2,200』などの設定ラインが主流となっています。
ここを1つの指標として検討してみると良いでしょう。
2.『欲しいものリスト』を確認する
物品の寄付を検討中の方は、気になる団体が"今必要としているもの"に着目してください。
多くの場合は、ホームページやSNSなどにて『欲しいものリスト』のような募集が掲載されています。
これを基に手元にあるものや、用意できるものを寄付すると良いでしょう。基本的に送料は寄付される方の負担となります。
また、荷物の受け取り可能な時間帯に指定がある場合があります。その点もよく確認してください。
尚、リストにないものでも寄付したいものがあれば積極的に問い合わせてみてください。サイト内のQ&Aにて、例外の募集がある場合もあります。よく目を通してみてください。
3.賞味期限や未開封であることの確認

キャットフードやおやつを寄付したい場合は、必ず『賞味期限』を確認してください。届く頃には切れてしまうもの、または既に期限切れのものは適しません。
また、基本的には未開封であることが前提となります。ただし、これにはいくつか例外があります。
例えば、4本入のペースト状のおやつのうち、未開封のものがあるケース。小袋に小分けされたフードのうち、未開封の小袋が存在しているケースなどです。
詳細は各団体のサイトに掲載があると思います。更なる例外として、近所で保護猫活動をしている知人がいる場合は、仮に開封後の食品でも引き取ってくれる可能性があります。
いずれにしても、募集している条件やフードの種類、療法食も可能かなど、細かく確認することが大切です。
4.食品以外の物品は取り扱いに注意

食品ではなく日用品の寄付を検討中の方は、次のようなポイントを意識してください。
- 綺麗な状態で送る
不要になったケージやキャリーケース、食器などを寄付する場合は、掃除や食器洗いをしたうえで送るようにしてください。
いずれも水洗いや水拭きが無難です。人間の用の洗剤や消毒液などの使用は控えましょう。汚れが落ちにくい場合は、ペット用の洗剤を使用してください。消毒はノンアルコールかつ、パラペンフリーのタイプでお願いします。
- 布製品は柔軟剤を使わない
ブランケットやタオル類など、いわゆる布製品も受け付けている場合があります。その際は洗濯してから送ることが基本です。
ただし、ご家庭の猫とは違い"匂いに敏感な猫"がいることを考慮し、柔軟剤の使用は控えましょう。洗剤・柔軟剤も含め、ペット用のものが手元にある場合はそちらを使用してください。
尚、食品と同様にあまりに粗末なもの(劣化が激しく誤飲のリスクがあるもの)は適しません。
- 『ワレモノ』はしっかり梱包する
セラミックや陶器製の食器は、梱包が甘いと配送中に破損する恐れがあります。必ず緩衝材を使用し、厳重に梱包したうえで『ワレモノ』の記載を明確にしてください。
5.配送業者への配慮(正確な伝票記載)

最後に大切な荷物を正確に、そして安全に運搬してもらうためにも、『配送伝票の不備』に気をつけてください。特に次のような記載漏れがないか、危険物が含まれていないか再度確認してください。
- 送り先の郵便番号の記載漏れがないこと
- 送り主も同様に必ず郵便番号を記載すること
- 荷物の内容の詳細を必ず記載すること
- 空輸の場合は危険物が含まれていないこと
- 日時指定がある場合は記入漏れがないこと
伝票の文字が極端に不明瞭であったり、郵便番号の記載漏れがあると業者の方の負担が増えてしまいます。些細なことですが、配慮があると大変助かります。
ご存知の方も多いと思いますが、最終的に貼り付けられる伝票はカーボンを通した一番下の部分です。筆圧を意識し、丁寧に書くようにしてください。
また、空輸か陸路かによっても送れるものの内容が変わります。必ず配送業者に確認してください。特に電池(リチウム電池)は不可な場合が多いです。おもちゃを送る際の参考にしてみてください。
尚、『ゆうパック』においては荷物の内容を事細かく記載するというルールがあります。食品・雑貨と大まかな記載の他に『(キャットフード)』や『(タオル・ブランケット)』などの詳細を必ず記入するようにお願いいたします。
まとめ

寄付はいわば一大決心です。必要としている猫たちの元へ、確実に届かなければ意味がありません。団体の規模を問わず、活動内容や報告が明確であることを必ずリサーチし、賛同できる場へ寄付するようにしてください。
また贈る側として、ある一定の節度や配慮は重要です。単に不要になったものを押し付ける形にならないように気をつけましょう。
そして最も重要なことは『無理のない範囲で行うこと』です。特に金銭の寄付は、余裕がなければご自身の生活に支障が出てしまいます。
やりたいことを実現するためにも『可能なことは何か』『継続できる分野は何か』をじっくり検討してみてください。
ちなみに余談ですが、保護猫カフェに足を運ぶ行動も意味合いを拡大すれば寄付の一環です。"それならば私も!"という方は参考にしてみてください。
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