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猫のアトピー治療薬について|薬の種類や特徴、副作用の可能性まで【獣医が解説】


猫のアトピー性皮膚炎治療では、ステロイドと免疫抑制剤が主要な選択肢です。ステロイドは即効性があり、経済的で広く使われていますが、長期使用に伴う副作用のリスクがあります。特に免疫機能の低下や肝臓・腎臓への負担、皮膚の薄化、高血糖などが問題となります。一方、免疫抑制剤は、ステロイドが効かない場合や、副作用を避けたい場合に効果的です。代表的な免疫抑制剤のシクロスポリンは、副作用が少ないものの、即効性がなく、長期的な継続が必要です。この薬は感染症のリスクや肝臓負担のため、定期的な血液検査を伴う使用が推奨されます。どちらの治療も、猫の個々の状態に応じた投薬方法が重要で、飼い主は適切な形態を選び、獣医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

ステロイドと免疫抑制剤の選択肢

痒そうな猫

猫のアトピー性皮膚炎は、かゆみや炎症を引き起こし、猫の生活の質を大きく低下させる病気です。この疾患の治療には、飲み薬としてステロイドや免疫抑制剤といった薬がよく使われます。

今回は、これらの治療薬の特徴と、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。

ステロイド:即効性があり安価だが副作用のリスクも

アトピー性皮膚炎の治療で最も広く使用される薬の一つがステロイドです。ステロイドは非常に強力な抗炎症作用を持ち、アトピーによるかゆみや炎症を速やかに抑えることができます。しかし、使用には副作用のリスクも伴い、長期間使用することには注意が必要です。

ステロイドの最大の利点はその即効性です。かゆみや炎症を素早く軽減することができ、猫が非常に苦しんでいる状態でも、短期間で症状を緩和することが可能です。また、ステロイドは比較的安価で、他の治療薬と比べて手に入りやすく、獣医師による処方も多いため、非常に普及しています。

一方で、ステロイドにはいくつかのデメリットもあります。まず、免疫機能が抑制されるため、感染症にかかりやすくなる可能性があります。また、長期間使用すると、肝臓や腎臓に負担をかけることがあり、皮膚が薄くなったり毛が抜けやすくなるなどの副作用も現れることがあります。

さらに、ステロイドは血糖値を上昇させる作用があり、特に長期間使用することで高血糖や糖尿病を引き起こすリスクも高まります。そのため、ステロイドは即効性が高い反面、長期使用には慎重になる必要があります。

免疫抑制剤:ステロイドが使えない場合の選択肢

猫と薬

免疫抑制剤は、ステロイドがあまり効かない場合や長期使用が難しい場合に使用される薬です。免疫系を抑制することで、アトピー性皮膚炎による過剰な免疫反応を軽減し、炎症やかゆみを改善します。

免疫抑制剤には、シクロスポリンが代表的な薬として使用されています。これにより、ステロイドと比べて副作用を抑えつつ、アトピーの症状をコントロールすることが可能です。

ただし、免疫抑制剤にも副作用がないわけではありません。免疫を抑制するため、猫は感染症にかかりやすくなり、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下する可能性があります。

さらに、長期間使用すると、肝臓に負担がかかることがあり、定期的な血液検査を行いながら使用することが重要です。また、下痢といった胃腸障害が生じることもあります。

免疫抑制剤は即効性がないため、症状が改善するまでに時間がかかることがあり、短期間での効果を期待する場合には不向きです。治療期間が長期にわたることもありますので、飼い主の根気が求められます。

さらに、猫は薬を嫌がることが多いため、カプセル、液体、粉末など、その猫の状態に応じて最適な形態を選ぶことが非常に大切です。

シクロスポリンの場合、カプセルは猫によっては飲みづらいことがあり、液体や粉末の方が投与しやすい場合もあります。そのため、飼い主が無理なく猫に投薬できる形態を選ぶことが、治療を成功させるための鍵となります。

まとめ

獣医師と飼い主、猫

猫のアトピー性皮膚炎には、ステロイドと免疫抑制剤が主要な治療法として使われます。ステロイドは即効性があり安価で広く使われていますが、長期使用には副作用のリスクが伴います。

免疫抑制剤は、ステロイドが使えない場合や副作用を避けたい場合に有効で、特に慢性化したアトピーに対して効果的です。しかし、副作用がゼロではなく、即効性がないため、治療には時間がかかることもあります。

最も重要なのは、猫の状態に合わせて、飼い主が投薬しやすい形態の薬を選び、継続的に治療を行うことです。獣医師とよく相談し、愛猫に最適な治療法を見つけていきましょう。


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