キャットフードに使われる主な添加物の種類
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キャットフードに添加物が使用される理由はさまざまですが、大きく分けると「保存性を高める」「見た目や香りを良くする」「栄養バランスを整える」の3つが挙げられます。それでは、具体的にどのような添加物が使われているのかを詳しく見ていきましょう。
基本的に猫のフードもしっかり管理されているので添加物が入っていてもその量にはしっかり基準があります。ですので、添加物=悪いものという誤解はしないように気を付けましょう。
1.保存料
保存料とは、キャットフードの品質を保つために使われる添加物です。特にドライフードやウェットフードは酸化やカビの発生を防ぐ必要があるため、保存料の使用は一般的です。以下が代表的な保存料です。
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
- BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
酸化防止剤として広く使われていますが、過剰摂取が健康に影響を及ぼす可能性があるとして議論の対象になることがあります。
- エトキシキン
化学合成の保存料で、酸化による劣化を防ぎます。かつて農薬としても使用されており、その安全性については議論が続いています。
2.着色料
見た目を良くするために使用される添加物です。飼い主が「美味しそう」と感じることを目的としていますが、猫自身は色覚が人間と異なるため、見た目の違いはあまり関係ありません。
- 人工着色料(例:赤40、黄5)
主に安価なキャットフードで使用されることが多く、一部の飼い主はアレルギーや健康への影響を懸念しています。
- カラメル色素
天然由来の着色料として使用されることがありますが、製造方法によっては不安視されるケースもあります。
3.香料
猫が食欲を感じやすくするために、香りを強調する成分が加えられることがあります。特に、素材自体の香りが薄い製品や加工食品では香料が活用されます。
- 天然香料
肉や魚由来の香り成分が使われることが多く、安全性が高いとされています。
- 人工香料
一部は化学合成で作られており、猫に好まれる香りを模倣しています。
4.栄養強化のためのビタミン・ミネラル添加物
市販のキャットフードには、猫に必要な栄養素が含まれていることが義務づけられています。そのため、特定のビタミンやミネラルが補われることがあります。
- タウリン
猫にとって必須のアミノ酸で、不足すると心臓や目の健康などに影響を与える可能性があります。
- ビタミンE
酸化防止としても機能しながら、猫の健康維持に欠かせない栄養素です。
- カルシウムやリン
骨や歯の健康をサポートするため、適切なバランスで添加されています。
5.増粘剤や安定剤
主にウェットフードで使用される成分で、食感を良くし品質を一定に保つ役割があります。
- グアーガムやキサンタンガム
天然由来の成分で、一般的に安全性は高いとされています。
- セルロース
植物由来の食物繊維で、便通を良くする効果が期待されます。
危険とされる添加物の例とその理由
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キャットフードに含まれる添加物の中には、特に注意が必要とされるものがあります。これらの添加物は、使用量や頻度が基準内であれば比較的安全とされていますが、猫の健康にリスクをもたらす可能性が指摘されているため、飼い主としては知識を持っておくことが重要です。
ここでは危険性が議論されている主な添加物を挙げ、その理由を詳しく説明します。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)とBHT(ブチルヒドロキシトルエン)
BHAやBHTは一部の動物実験で発がん性の可能性が指摘されています。特に長期間大量に摂取した場合に、肝臓や腎臓への負担が懸念されています。
規制内での使用量であれば問題ないとされていますが、自然派の飼い主の間では避けられる傾向があります。
エトキシキン
もともと農薬として開発された成分であり、その経緯から食品添加物としての使用には慎重な意見もあります。
現在、多くのメーカーではエトキシキンの使用を避ける傾向が広がっています。
プロピレングリコール
犬に対しては比較的安全とされる一方で、猫では赤血球への影響が指摘されています。猫用の食品には使用が禁止されることが一般的になっていますが、一部の製品で見られる場合もあるため注意が必要です。
人工着色料(赤40、黄5など)
猫は人間ほど色覚が発達していないため、着色料は猫にとって必要ではありません。それにもかかわらず一部の製品には使用されています。一部の着色料はアレルギーや消化不良を引き起こす可能性があるため、避ける飼い主も増えています。
「自然由来」とされる添加物の落とし穴
「自然由来」と表示されているからといって、必ずしも安全とは限りません。例えば、一部の植物由来の保存料は猫の体に負担をかける場合があります。また具体的な成分名が明記されていない場合は、その詳細が分からないため注意が必要です。
キャットフードを選ぶ際のポイント
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猫に安心して与えられるキャットフードを選ぶためには、添加物について理解した上で、成分表示やメーカー情報をしっかり確認することが大切です。以下のポイントを押さえましょう。
成分表示を確認する
キャットフードのパッケージ裏に記載されている成分表示は、選ぶ際に最も重要な情報源です。
原材料は含有量の多い順に記載されているため、最初に「肉類」や「魚類」が書かれている製品を選ぶと良いでしょう。「ミール」「副産物」などの表記がある場合は、質の低い原料が含まれている可能性があります。
無添加フードの選び方
最近では「無添加」をうたうキャットフードも増えていますが、無添加という言葉の解釈には注意が必要です。
フードの保存や栄養バランスを考慮すると、全ての添加物を排除するのは現実的ではありません。無添加とされる製品でも、天然由来の保存料や酸化防止剤が含まれている場合があります。「保存料無添加」や「人工着色料不使用」など、具体的にどの添加物が含まれていないのかを確認してください。
認証マークや基準をチェック
AAFCO(米国飼料検査官協会)基準を満たしている製品は、猫の栄養ニーズを満たす「総合栄養食」として認められています。
またオーガニックフードは、原材料や製造過程で厳しい基準をクリアしていることが保証されます。添加物の使用も最小限に抑えられている場合が多いです。
手作りフードは添加物の代わりになる?
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キャットフードの添加物が気になる場合、手作りフードは安心感のある選択肢に思えるかもしれません。手作りフードの大きなメリットは、保存料や着色料を使わず、新鮮な材料で猫の好みに合わせて食事を作れる点です。しかし、手作りフードには課題もあります。
最大の懸念は栄養バランスです。猫にとって必要不可欠なタウリンやビタミンA、カルシウムなどが不足すると、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。さらに調理や材料選びに手間がかかること、保存が効かないこともデメリットと言えるでしょう。
栄養バランスを保つには、獣医師やペット栄養管理士のアドバイスを受けたり、手作りフードと市販の総合栄養食を併用する方法がおすすめです。サプリメントを活用するのも一つの手です。ただし、すべての添加物が悪いわけではなく、市販品には栄養バランスを保つための工夫がされていることも忘れないでください。
まとめ
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キャットフードに含まれる添加物には、保存性を高めたり栄養を補ったりする役割がありますが、すべての添加物が安全とは限らないため、飼い主として知識を持って選ぶことが大切です。成分表示を確認し、信頼できるメーカーの商品を選ぶことで、不安を減らしつつ猫に最適なフードを提供することができます。
また手作りフードという選択肢もありますが、栄養バランスの維持が難しいため、市販の総合栄養食との併用や専門家のアドバイスを取り入れるのがおすすめです。大切なのは、添加物について過度に恐れるのではなく、その役割を理解し、愛猫の健康状態やライフスタイルに合った食事を選ぶことです。
猫にとって食事は健康の基盤であり、飼い主とのコミュニケーションの一環でもあります。しっかりと知識を持ち、バランスの取れた食事で愛猫の毎日をサポートしていきましょう。
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