1.暖まりたいから
愛猫が飼い主さんの腕枕をねだるのは、暖まりたいからです。猫はもともと砂漠に暮らす動物で、寒さがとても苦手。野生の世界では、寒さは命の危険に直結します。おうちで暮らすようになってからも、その本能的な危機感は変わりません。
猫は11月頃になると換毛期に入り、冬毛へとだんだんと移行していきます。フサフサモコモコの冬毛になっても、やはり、寒さはことのほか堪えるのでしょう。ひんやりし始めると、猫は暖を求めるため、飼い主さんにピタリと密着するようになります。
腕枕もその流れのひとつで、冬の寒い夜、大好きな飼い主さんの腕のなかにすっぽり収まるのが日課になります。布団や毛布に加えて、飼い主さんのぬくもりに包まれながら眠る愛猫は、暖かくて最高の気分です。
寒くなり始めると、愛猫との距離感がぐっと縮まる。そう実感する飼い主さんも多いかもしれません。冬場は、腕枕と添い寝を両方満喫できる最大のチャンスです。
2.安心したいから
猫は、快・不快の感情に敏感で、いつも快適に過ごしたいと考えています。日差しの向きによってくつろぐ場所を変えるのも、その意志のあらわれです。
愛猫が飼い主さんの腕のなかに潜ろうとするのは、安心したいからです。安心は、安全と並ぶ猫の二大看板。野生時代からの習性で、猫は常に安心と安全の確保に気を配っています。
身の危険をおうちで感じることはありませんが、できるだけリラックスしていたいという気持ちは変わりません。飼い主さんにくっついていれば、最高レベルの安全と安心が担保されます。
世界でいちばん信頼できる飼い主さんと、世界でいちばんかわいい愛猫が、お互いに持ち寄ったぬくもりのなかで溶け合う。腕枕の世界は、平和でやさしさに満ちています。少なくとも、腕がしびれ始めるまでは…。
3.しっくりくるから
猫は居心地のいい場所が大好きです。ほとんど「職業的な」嗅覚によって、快適なスペースを見つけ出します。飼い主さんの腕枕もまた、鋭い感覚によって選び抜かれた「優良物件」です。
収まりのいい狭小空間、ほどよい腕の弾力性、顎や頭を預けやすい適度な高さ、密着感もたまりません。おまけに約36℃前後の人肌設定なので、ぬくぬくです。寒がりの愛猫にとっては、まっさきに入居したい空き室でしょう。
過去をさかのぼれば、母猫をはじめ、兄弟猫といっしょにくっついて寝ることが子猫時代の習慣です。飼い主さんの腕に抱かれながら、ぐっすり眠る愛猫の脳裏には、かすかな子猫時代の思い出がよみがえっているのかもしれません。
ちなみに、何かの用事で、愛猫の腕枕を「撤収」しなければならないとき、代わりになる枕(もしくは、お気に入りのぬいぐるみなど)をそっと差し込むか、「ちょっとごめんね」と声をかけ、さりげなく腕を引き抜いてみてください。
なるべく刺激を与えないように心がけると、愛猫も引き続きリラックスできます。
まとめ
腕枕しながらの添い寝は、猫飼いさんにとって、ぜひとも体験したいシーンにちがいありません。
愛猫が飼い主さんの腕のなかに入ろうとする理由として、「暖を取りたい」「安心したい」「しっくりしたい」などが考えられます。
いずれにしても、愛猫の行動は、飼い主さんを深く信頼している証拠です。もしチャンスがあれば、寒い冬ならではの至福のひとときを堪能してみてください。
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