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『寝ている猫』にしてはいけないNG行為5選 寝不足やストレスの原因に


猫は自らの捕食動物としての習性から、一日の大半を睡眠に費やします。これは脳や身体の健康を維持するために重要です。しかし、人間の行動が猫の睡眠を妨げることがあります。無理に起こす、突然大きな音を立てる、触りすぎる、寝ている場所を奪う、寝相を無理に直すことは避けるべきです。これらの行動は、猫にストレスを与え、安心な環境を崩壊させる可能性があります。猫が安心して眠れる環境を提供するために、特別なことをする必要はなく、ただそっとしておくことが大切です。また、代わりのベッドを用意するなど、猫の寝やすい環境を整えることも推奨されます。

1.無理やり起こす

寝起きの猫

猫が一日の大半を眠って過ごすのは、捕食者としての習性から来ています。狩りを成功させるためには、多くの集中力とエネルギーを使います。

飼い猫であっても、習性がまだ残っているため、エネルギー確保のためにも長時間の休息が必要なのです。

しっかりと休息を取ることは、脳や身体を休ませるのに大切なことです。そのため、寝ている猫を無理に起こすと、ストレスを与えることがあります。

特に深い眠りに入って気持ちよく寝ているときに起こすと、不機嫌になったり驚いて攻撃的な反応を示したりすることもあるかもしれません。

2.突然の大きな音を出す

びっくりした

猫が寝ているときに突然大きな音を出してしまうと、強いストレスになる可能性があります。起きていれば「あ〜びっくりした」程度ですむ音であっても、無防備な睡眠中では衝撃となることがあります。

これは、人の大きな声も同様ですので、スポーツ観戦時など、興奮して大声を出す場面では注意しましょう。

また、猫の耳は高周波を聞き取れるため、人間にとって大した音ではなくても、猫からすると、気になって眠っていられないというケースも見られます。

私たちがふだん楽しむ音楽には、猫が苦手とするバイオリンなどの高音域が出る弦楽器や、振動を感じる管楽器などがありますので、音楽は音量に注意して楽しみましょう。

3.触りすぎる

触って欲しくない

寝ている猫の触りすぎはよくありません。単純に猫を起こしてしまう以上のリスクがあるためです。

睡眠サイクルは、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)にわけられ、レム睡眠では「身体の疲れ」を、ノンレム睡眠では「脳の疲れ」を癒すといわれ、これを繰り返すことで心身の疲労を回復しています。

猫が寝ているときに触りすぎて起こしてしまうと、癒されるべき脳や身体の疲労が、十分に取れない可能性が出てきます。猫が起きているときの爪切りや歯磨きがむずかしいからといって、寝ているところを起こしてまで挑戦するのは、ほどほどにしておきましょう。

4.寝ている場所を奪う

女の子と愛犬と眠い猫

「寝ている場所を奪う」とは、たとえば、ふだん使っているベッドを洗うために、猫をどかしてまで取ってしまうとか、掃除をするために寝ている猫をグイグイ押しやるような行為です。

安心して眠るためには、猫にとって信頼できる環境が必要です。寝ているときに場所を奪われるようなことが続くと、猫は自分の縄張りに対して信用できなくなり、家での暮らしに不安を感じるかもしれません。

特に寝ている場所は、猫にとって安全な空間です。もちろん、月に数回の頻度であれば、猫も理解できますからあまり問題はありません。代わりのベッドを用意して、掃除中でも猫が安心して眠れる場所を確保してあげれば問題ないでしょう。

5.寝相を無理に直そうとする

ソファに顔を押し付けて寝る猫

猫は、ときどき奇妙な寝相で寝ていることがあります。仰向けでバンザイしているのは序の口で、ベッドから頭を真下にもたげたり、キャットタワーから身体の半分が落ちそうになっていたり。

寝相は心理状態や体温調節で変わります。寝相が悪いほどリラックスしている証拠ですし、寒いときは体を丸め、暑いときはお腹を伸ばして熱を逃がすのは自然な体温調節の方法です。

キャットタワーのように落ちたら危険な場合は、戻してあげることが大事です。しかし、そうでない場合には、無理に寝相を直すと自然な体勢が崩れてしまい、猫は目が覚ましてしまうでしょう。どんなにヘンな寝相でも、特に危険でなければ、そのままにしておいてあげましょう。

まとめ

仰向けで寝る猫と触る飼い主

飼われている猫たちは、いまでも捕食動物としての習性が変わらずに残っているため、長時間の休息が必要なのです。

猫は一日の大半を寝ているといわれますが、これは単にダラダラと過ごす時間ではなく、むしろ、脳や身体の健康を保つために欠かせない大切な時間なのです。

愛猫が寝ているとき、猫好きがゆえに、ついやってしまいがちな行動も見直す必要があるかもしれません。

むやみに起こさない、大きな音を立てない、必要以上に触らないなど、猫が安心して眠れる環境づくりは、特別なことをする必要はありません。つまり、そっとしておくだけでいいのです。


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