あなたの猫ちゃんは、自分の名前を覚えていますか?
我が家の子猫は恐らくまだ自分の名前を覚えていないような気がします。
しかし、17年一緒にいた先代猫は、バッチリ名前を覚えていました。
名前を呼んだらめんどくさそうな顔で答えてくれたものです。
猫の名前を呼んで猫がめんどくさそうだろうが、嫌そうだろうが、お返事をしてくれるのは嬉しいこと。
猫に名前を呼んだら返事をしてほしい、振り向いてほしいと思っている飼い主さんは多いはず!
猫は自分の名前を覚えたり、返事をしてくれたりするようになるのでしょうか?
猫が『名前を呼ばれてお返事をするかどうか』は猫の機嫌にもよるので『絶対に返事をするようなる』という保証をすることはできませんが、猫が名前を覚え、返事をしてくれるようになるかもしれない方法をご紹介します。
◆色々な『あだな』で呼ばない
猫にとって名前はただの『音』です。猫にとっては名前だけでなく、人間の話す言葉自体『言葉』という意味のある単語としての認識はなく、ただの『音』として認識しているのだそう。
そのため『猫の名前を呼ぶ』ということは、猫に『あなたのことを呼んでますよ』という合図になる音を出すということと一緒なのだとか。
名前という概念が猫にはなく、人間の感覚とは少し違うのかもしれませんね。
そのため、猫を呼ぶ合図である『音』が複数パターンあると、猫はどれが自分を呼んでいる音なのかわからなくなってしまいます。
どの音だと自分を呼んでいるのかわからないので、結果的に名前を呼ばれても返事をすることがなくなるようです。
猫の名前を呼ぶときは固定した『1つの呼び方』で呼ぶようにすると猫に『自分を呼ぶ音』だと認識してもらいやすくなりますよ。
◆猫の名前を呼ぶのは猫が嬉しいときに
猫と暮らしていると『この猫、絶対に私の話をわかっている!』と思う瞬間がいくつもあります。
分かりやすい例だと『ごはんだよー』というとごはんがなくても猫が走ってやってくるようなシーンも『人間の言葉を理解している』ように人からは見えますよね。
しかし、猫自身は人間が言った『ごはんだよ』という言葉をしっかりと理解して行動をしているわけではないのだそう。
今までの記憶のなかで同じような『音』がしたときに『ご飯が出てきた』ということを思い出して行動しているだけにすぎないと言われています。
猫は音と記憶を一緒に覚えている動物なのです。
そのため、自分を呼ぶ音がしたあとに『嬉しい記憶』があると猫は名前を呼ばれた後には『楽しいことがある!』と思い返事をしたり、振り向いてくれたり、反応を返してくれるようなります。
猫の名前を呼びながらご飯をあげたり、猫の名前を呼んでから遊んであげたり、しばらく猫の名前とセットで猫が喜ぶことを続けると、猫は名前を覚えてくれるようになり、お返事も返してくれやすくなりますよ。
◆叱るときに猫の名前を呼ばない
猫が危ないことをしたときや猫に注意するとき、あなたはどんな第一声をあげますか?私はつい、名前を呼んでしまいがちです。
しかし、猫を叱る時や注意する時に猫の名前を呼ぶのはNG。
前述したように猫は音と記憶を結び付けて覚えています。
そのため、名前を呼ばれて叱られると『名前』=『嫌なとき』と覚えてしまう可能性が高いのです。
危ないことを猫がしていると、ついつい大きな声で名前を呼んでしまうのですが、名前の音が怖いものだと猫に認識されてしまうと『名前を呼んでお返事をしてくれる』どころか『名前を呼んで逃げられる』ような事態にもなりかねません。
もし猫が脱走したときに、外で名前を大声で呼んだときにも猫は『しかられた記憶』を思いだし、名前を聞いて余計に逃げてしまう可能性だってあるんです。
猫を叱る時には猫の名前を呼ぶのではなく、『だめ』『こら』など短く、名前とは少し違う語感の音で叱るようにしましょう。