猫と暮らしていると猫が間違えて人間のものを口にしてしまうことはあると思います。
玉ねぎをはじめ、チョコレートやネギなど、猫が食べたらいけないものがたくさんあることは、猫と暮らすみなさんには広く知られています。
では、飲み物はどうでしょうか?
ジュースやアルコールなど、猫の体に悪そうな飲み物は思い付きますが、本当に猫に飲ませてはいけないのでしょうか?
猫が飲んではいけない飲み物や、逆に少量であれば猫が飲んでも大丈夫飲み物をまとめてみました!
◇少量なら猫が飲んでも大丈夫な人間の飲み物◇
◆麦茶
多くのご家庭にあるであろう『麦茶』。
麦茶はカフェインゼロなので子供や赤ちゃんが飲んでも安心な飲み物として知られています。
安全性の高い麦茶は猫が飲んでも健康に影響が出ることはない、といわれている飲み物です。
また麦茶の原材料である麦は、猫草として売られていることもある、猫にとって中毒を起こさない貴重な植物でもあります。
麦茶は猫が中毒を起こしにくくカフェインは含まれていませんが、麦茶にも微量に含まれるミネラルのなかには尿結石の原因になるといわれている『カルシウム』や『マグネシウム』が入っています。
麦茶に含まれるミネラルはかなり微量なので、麦茶を少し猫が飲んだからといって猫がすぐに尿結石になると言うわけではありません。
しかし、麦茶を大量に猫が飲み続けると、元々尿結石になりやすい猫は尿結石になってしまう可能性はゼロではありません。
猫の飲み水すべてを麦茶にするなどして、大量の麦茶を猫に与え続けなければ、麦茶は猫が飲んでも大丈夫な飲み物と言えるでしょう。
◆ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは猫も飲むことができますが、少し注意が必要です。
ミネラルウォーターにも麦茶同様、水道水とは違い『ミネラル』が含まれています。
特に硬水はミネラルの含有量が高く、猫のように尿結石になりやすい動物には不向きな飲み物です。
日本ではあまり硬水は見かけないので、飲む機械は少ないかもしれませんね。
日本でよく見るミネラルウォーターはほぼ『軟水』です。
軟水のミネラルウォーターは猫でも飲むことができますが、硬水ほどではないにしても、ミネラルが麦茶よりも多く含まれています。
尿結石になっている猫は軟水であったとしても、ミネラルウォーターは飲ませない方が無難でしょう。
健康な猫は、災害時などやむなくミネラルウォーターを飲ませる場合などにはあまり気にせずミネラルウォーターをあげても問題はありませんが、普段から『ミネラルウォーターを飲ませ続ける』のはやめておきましょう。
◆牛乳
猫の中には『牛乳が飲める猫』と『牛乳が飲めない猫』がいるのを知っていますか?
実は猫には牛乳をお腹のなかで『乳糖分解』できる猫とできない猫がいるのです。
乳糖分解できる猫は人間の牛乳を飲んでも、飲みすぎない限りはお腹を壊すことはありません。
しかし乳糖分解できない猫は人間の牛乳を飲むと消化できないのでお腹を壊します。
牛乳が飲めるかどうかは猫が飲んでみなくてはわからないため、注意が必要です。
猫用として売られている牛乳もあるので、まずは猫用牛乳を試してみてください。
人間の牛乳も乳糖分解できる猫の場合は多少飲んでも体に害はないでしょう。
猫に牛乳をあげる場合は少し暖めてから、少量をあげるようにしましょう。
大量の牛乳をあげるのは厳禁です。
◇猫が飲んではいけない飲み物◇
上記以外の飲み物は基本的に猫には飲ませてはいけないものになります。
特に身近にあり、猫が誤飲しやすいものをいくつかご紹介します。
◆麦茶以外のお茶
猫は麦茶が飲めるので、お茶なら何でも飲めるのでは?と思うかたもいるかもしれませんね。
しかし、緑茶やウーロン茶、ジャスミンティーや紅茶などカフェインの入ったものは、猫には危険です。
猫はカフェインで嘔吐やふらつき、不整脈などの中毒症状を起こす可能性があります。
猫のカフェインの致死量はコーヒー1杯分といわれているので、かなりの量のカフェインを猫が飲んでしまうと命の危険まであるようです。
玉露などの日本茶は、コーヒーよりもカフェイン含有量が多いので、緑茶や玉露などカフェインの多いお茶を飲むときは猫に注意を払いながら飲むようにしてくださいね。
◆アルコール
猫にアルコールは絶対にNGです。
アルコールは肝臓で分解されます。
人間も分解酵素が少ない人はアルコールに弱く、お酒が抜けにくく二日酔いになりやすいですよね。
猫の場合、そもそもアルコールの分解酵素がないのだそう。
そのため、アルコールを間違えて飲んでしまうと、アルコールを体で分解できないため、血中のアルコール濃度が下がらず最悪死に至ります。
猫には絶対にアルコールを飲ませないでください。
いかがでしたか?
猫が飲める人間の飲み物さやはり少ないようです。
やっぱり猫には水道水が一番安全で安心です。
冬場は特に飲む量が少なくなってしまうお水ですが、冬場は猫が脱水になりやすい季節です。
少し暖めたり、ちゅーるなども混ぜながらたくさん水道水をのんでもらってくださいね!