あなたは『ゆうれい』って信じてますか?
私は怖がりなので『いなかったらいいな!』と思っているタイプです。
しかし、猫と暮らしていると不思議な場面に出会うこともあります。
おそらくたくさんの猫飼いが経験したことがあるであろうシーン。
それは、猫がなんにもないところを見ているシーンです!
音もしていない、何かあるわけでもない。
なんにもない壁や空間をじっと見つめて動かない猫に遭遇したことのある人は多いのではないでしょうか?
『何がいるのー!!』とビビって猫を無理矢理移動させていた私ですが、最近調べてみると猫は別に『おばけ』や『ゆうれい』を見ているわけではないのだそう。
猫がなにもない空間を見つめる理由を、私が怖がらないために、調べてみました!
◆紫外線を見ている
猫の視力はあまりよくありません。
猫がはっきりと見えるのは10m先くらいまでだと言われているほど、猫は遠くまで明確に見ることができません。
また、猫は赤色を認識することができないのだそう。
そのため人間と猫はかなり見えている世界が異なります。
人間よりも視力が弱く、色も感じづらい猫ですが、実は人間には見えない『紫外線』は見えているのではないかと言われているのです。
虫や犬にも紫外線は見えていると言われているので、猫も紫外線を視覚的に捉えていても不思議はありませんね。
日差しのよい日に入る日差しを、猫がじっと見ているのであれば、不思議に降り注ぐ紫外線を観察しているのかもしれません。
◆音のする方を見ている
冒頭で『音もしていないのに猫がなにかを見ている』と書きましたが、人間には聞こえない『音』が猫には聞こえている可能性もあります。
人間は猫に比べると目はいいかもしれませんが、耳は猫よりも数倍悪い生き物です。
猫は視覚が弱いこともあり、耳で回りの状態や状況を判断します。
そのため、猫はとっても耳がいいんです。
人間には『なんの音もしない』と感じていても、猫の見つめる先にはなにか『音』が鳴っている可能性もあります。
聞きなれた音だと猫も凝視することはないでしょう。
しかし、猫が聞きなれない音だったり、気になってしまうような音の場合は、『なんの音だろう』とじっと音のする方を凝視することもあります。
そんな猫の様子は人間から見ると『音もしない、なにもない空間を見つめている』ように見えているのでしょう。
音がする方を見ているときには、猫の耳がピクピク反応していたり、音を聴こうと耳をたてていることが多いようです。
じっとなにかを見ながら耳だけが反応しているのであれば『音のする方を見ている』と考えて良さそうです。
◆人間にはわからない匂いがする
猫は耳だけでなく嗅覚も人間よりも数十倍優れています。
缶詰を開けたら、猫が鼻をひくひくさせながら離れた場所から飛んできたりもするので、きっとある程度離れていようが、壁があろうが、美味しい匂いにはきちんと気がつける嗅覚を持っているのでしょう。
音がする場所を見るのと同じく、人間にはなんの匂いがしなくても、猫にはわかる匂いがして、気になって見ていることもあるようです。
匂いが気になる場合、猫は鼻をひくひく動かします。
なにかを嗅ごうとしながら猫がなにもないところを見ているのであれば、猫の見つめる先になにか『気になる匂い』のものがあるのかもしれませんね。
◆物思いにふけっているだけ
人間だってぼーっとどこかをみながら考え事や物思いにふけっている時がありませんか?
私は、ぼーっと床を凝視しながらなんにも考えず、頭の中をリセットしていることがあります。
人間も、考えているときや頭のなかをリセットするときにはなにもない空間をただ眺めていることがあるように、猫にも『無になって』物思いにふけったり、考え事をしたりするときもあるのだそう。
別になにかを見ているわけでも、なにかを目で追っているわけでもなく、耳や鼻が動いているわけでもなく、反応も薄いようなら猫はなにか考えたり、物思いにふけっていたりするだけかもしれませんね♪
いかがでしたか?
猫は人間にはわからない、紫外線や音を見ようとしているだけで、ゆうれいやおばけを見ているわけではないでしょう。
ただ、猫は人間にはわからないものを見ることはできるので、もし本当にゆうれいやおばけがいるのであれば、『見えていない』と断言はできません。
ですが、少なくともなにもない空間をじっと見つめるのは、ゆうれいやおばけを見ている証明にはならないようです。