愛猫との「鼻キス」は毎日の習慣。これをやると、猫は飼い主のことを「猫」だと思うのだとか。
今朝も愛情を込めて鼻キス。。。あれ、なんだか匂う。もしかして、愛猫の口の中、食べ残しが歯に付いてるかも!
最近猫に多いといわれるのが「歯周病」です。猫の平均寿命が伸びた現在、歯は一生の友達。できれば死ぬまで愛猫には歯を使ってご飯を食べさせたいですよね。
愛猫に噛み付かれ、逆襲されて断念していた猫の歯磨き。そろそろ再開したほうが良いかも。今回は、猫の歯磨きを習慣にする・失敗しない裏技をご紹介します。
■まずは猫をリラックスさせてマッサージ
まずは愛猫に「嫌なことはしないよ~」という気持ちを込めて、マッサージから始めましょう。顔まわりを触られるのが好きな猫ちゃんは多いはず。
どんな猫も大好きな顎の下をナデナデしてまずは猫をリラックス。偶然を装って口周りを触ります。嫌がらないようなら、歯にタッチ。これができると成功まであと少しです。
気長にコツコツ。顔、口のまわりを触らせてくれるまで、歯ブラシを使うのはやめましょう。慣れてきたらガーゼのハンカチでさっと口を拭き取る仕草をチョイス。このとき嫌がってガーゼを噛んできても大丈夫。これはむしろチャンスです。
■絶対失敗しない、猫の歯磨きの裏技
このガーゼに噛み付く、という行為を利用します。まずガーゼに液体の歯磨きを含ませて、歯をタッチしてください。
猫が噛み付いてきたら、そのままガーゼを噛ませておきます。少し引っ張ってまた噛ませる。少し引っ張ってまた噛ませる。これを繰り返すことで、少しづつ歯の汚れも取れていきます。
大切なのは、「これは遊びだよ」と猫に思わせること。歯を綺麗にしなければ!という飼い主さんの「執念」を感じると、猫はどこかに逃げてしまうはず。
この方法の良い点は、何より猫が「歯磨きの味」に慣れること。これを嫌がらずにやれるようなら次はいよいよ「歯ブラシ」に挑戦しましょう!
■無理強いしない
歯ブラシは最初は歯を1本だけ、と決めてさっとやるのがコツ。猫が歯周病になりやすい歯だけ磨ければ大成功ですから、歯垢のつきやすい臼歯を中心に磨いてみましょう。
猫が嫌がって歯ブラシを噛んできたら、そのまま歯ブラシを回転させるようにすると歯にあたって磨くのと同様の効果があります。
猫がいやがって吐き出したら、無理やりやるのはNG。すかさずナデナデ、ご機嫌をとってください。歯垢を落とすおやつもありますから、このおやつを食べさせるのも良いでしょう。
■猫が根負けするのを待つ
飼い主さんがじわじわと歯磨きで歯を磨こうと続けていれば、そのうち猫の方が少しずつ協力してくれるようになります。
あんなに嫌がった爪切り時代を思い出しましょう。気長に、諦めずに挑戦する。そして猫にご褒美もあげる。
猫の歯磨きは持久戦です。猫が根負けするか。あなたが諦めるか。でも、猫はあなたの気持ちに敏感です。
「これはあなたの健康のために必要なんだよ」と言い聞かせていると、そのうち猫が根負けします。
「やるなら後でおやつくれよ」
というオーラが出るまで頑張ってください。
■プロに任せるという方法もアリ
こんなに嫌がって、これ以上続けたら猫に嫌われてしまう、そう思ったらやめてください。こんなときこそ、「プロにお任せ!」です。
動物病院で、猫の歯磨きと爪切りをやってもらうのを習慣にする、という手もあります。猫の歯磨きは毎日やらなくても、毎月1回、綺麗にしてもらうだけでもかなり効果があります。
動物病院でお願いすると、ベテランの先生やスタッフが、やってくれるので安心ですが、トリミングサロンでも猫の歯磨きをオプションでやってくれるところもあります。
何と言ってもこの猫の歯磨き、自分がやらないことで、猫に嫌われることがないのでこの方法はオススメかも。慣れている人がやった方が、猫への負担も少ないはずです。
■最後に
猫の歯磨き。今まで一度もやったことがありません、という飼い主さんも多いのでは?だいたい猫は犬に比べてあまり口を開けっぱなしにしないので、口臭も感じませんよね。
しかし気づいてからでは遅いのです。猫の歯周病、悪化すると全身麻酔で抜歯、という処置もあります。自分ができる方法を試して、猫の歯磨きに挑戦してみてください。
まずは顔のマッサージから。愛猫の歯磨き、お互い頑張りましょう!