子猫との楽しい暮らし。フードやトイレを用意するのは楽しいですよね。初めて猫を飼う方は、しつけの本などにも目を通しているかも知れません。
猫の飼い主さんが悩む「猫の悩み」にはだいたい共通点があります。猫の困った行動は、成猫も子猫もそれほど変わりはありません。
しかしその解決策を考えた時、大人の猫と子猫では対処方法が変わることがあります。そのしつけの方法、成猫には通じるけど、子猫にはちょっと無理かも、という方法を、知らずに飼い主さんがやってしまうこともあるようです。
今回は、子猫のための、困った悩みの対処方法を調べてみました。
■子猫が鳴き続ける時
猫が鳴き続ける場合、理由の多くが飼い主さんへ「~をして欲しいにゃ!」というお願いの欲求鳴き。
中でも子猫が鳴き続けるときは、鳴くのをやめさせるのではなく、どうして鳴くのか理由を突き止めることが大切です。
おとなの猫なら「ご飯」「構って」「トイレが汚い」などのわかりやすい理由で鳴くことが多いと思いますが、子猫が鳴き続けるときは、もっと精神的な不安などを訴えていることもあります。
普段から子猫をよく観察し、どんな時に鳴くのか、何をしたら鳴きやんだか、飼い主さんがチェックをしてみると良いでしょう。
子猫が鳴いた時に無視をするのはNG。大人猫なら「仕方ない」と思ってくれるかも知れませんが、子猫の場合は信頼関係を築きにくくなってしまいます。原因を特定し、鳴いたら望みを叶えてあげましょう。
■遊んでいると指に噛み付く
子猫が遊びの最中に飼い主さんの指に噛み付いてくることはよくあります。これは子猫が興奮して指をおもちゃと錯覚しているから。
そのまま対処しないでおくと、成猫になってからも噛み付くことが癖になってしまいます。子猫に指を噛まれた時は、怒るのではなく、遊びをやめるのがベストです。遊びを中断して猫に構うのをやめましょう。
子猫のうちに、「噛んだら遊んでもらえなくなる」ということをしっかりと学習させることが大切です。
■網戸やカーテンによじ登る
子猫は体が軽いので、よく網戸やカーテンにバリバリとよじ登ることがあります。成猫にはとてもできないような「垂直登り」は見事としか言えません。
しかしこれはとても危険。子猫の柔らかい爪が網戸やカーテンに引っかかって抜けなくなると、宙吊りになる可能性があります。
飼い主さんが留守中にこんな事態になったら、大怪我のもとです。カーテンは子猫が登れないようなツルツルした素材に変えたり、ロールタイプに変えても良いでしょう。
そして網戸は専用の予防フェンスを設置するなど、対策を立てることが肝心です。
■シッポを踏んでしまった
猫のシッポを踏んでしまったとき。大人の猫のシッポなら踏んだくらいでは骨折することは稀ですが、子猫の場合は問題です。
子猫はまだ骨が柔らかいので、少しの打撃でも脱臼や骨折をしてしまう可能性があります。よくシッポが曲がった猫を見かけますが、あれはほとんどが子猫時代の怪我の名残でしょう。
もし子猫のシッポを踏んでしまい、子猫が痛がるそぶりをしたり、シッポを気にしているようならすぐに病院へ連れていきましょう。
子猫は成猫にくらべて小さいので、うっかり踏んだり蹴飛ばしてしまいがちです。子猫が大きくなるまでは、部屋の中でも足元に注意して歩く習慣をつけると良いでしょう。
■虫を食べてしまったとき
家によくいる虫といえば、ハエ・クモ・ゴキブリなど。これらの虫は寄生虫に感染することはありません。
しかしこれらの虫を子猫が食べてしまった場合、子猫に捕まるような虫は殺虫剤を食べたり吹き付けられて「弱っていた」可能性があります。
子猫が虫を食べてしまったときは、気分が悪くなっていないか、体調に変化がないか観察してください。子猫に元気がなかったり、大量によだれを出している場合はすぐに動物病院へ連れて行ってくださいね。
■最後に
いかがですか。成猫なら「これぐらいなら大丈夫」と思うようなことでも、体がまだ小さく、免疫力の少ない子猫の場合は、すぐに病気になったり、命を落とすような結果になる場合があります。
一番怖いのが誤飲・誤食。子猫が良くやりがちなイタズラがこの誤飲・誤食です。成猫ならウンチで出るような誤飲も、子猫の場合は開腹手術が必要になってしまうかも。飼い主さんは子猫がイタズラしないように、部屋の整理整頓を常に意識してくださいね。