ご飯は食べてるけど、なんだかだるそう…。愛猫が元気がないとき。食欲や怪我などをしていなければ、ぜひ愛猫のオシッコをチェックしてみてください。
猫の飼い主さんなら、猫のトイレの掃除は毎日の日課になっているはず。猫の健康をチェックするために、普段の愛猫のトイレの回数や1回や1日のオシッコの量、匂いなどを確認しておくことは大切です。
シニアの猫の70%以上が病気になるという泌尿器系の病気。愛猫のオシッコの色や量、匂いに変化があったときは病気のサイン。
今回は猫のオシッコに注目するべき3つの理由をご紹介します。
■愛猫のオシッコの量を把握しておこう
オシッコの異変に気付くには、日頃から猫のオシッコの色や量を知っておく必要があります。まずは猫の1日の平均的なオシッコの量を知っておきましょう。
大体の目安として、
・3kgの猫の1日のオシッコの量:30~90ml
・3.5kgの猫の1日のオシッコの量:35~105ml
・4kgの猫の1日のオシッコの量:40~120ml
・4.5kgの猫の1日のオシッコの量:45~135ml
・5kgの猫の1日のオシッコの量:50~150ml
程度です。トイレ砂やシートが吸収してしまうと正確な量はわかりませんが、「砂の塊」や「シーツのシミの大きさ」などを普段から把握しておきましょう。
■こんなオシッコは危険!
猫のオシッコ、こんな場合は要注意です。
・血尿:オシッコに血が混じるのは、膀胱や尿道が傷ついている証拠です。真っ赤でなくても、オレンジや茶色の場合は血尿の疑いがあります。膀胱炎や尿石症の疑いがありますからすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
・色が濃いオシッコ:紅茶を濃く煮出したような色が濃いオシッコは「ビリルビン」尿といって肝疾患や溶血性貧血の疑いがあります。やはりすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
・キラキラしたオシッコ:オシッコの中のミネラル分が結晶になるとキラキラして見えることがあります。このキラキラが膀胱内を傷つけてしまうかも。危険なオシッコといえるでしょう。
・水のように量が多いオシッコ:水をたくさん飲むと、当然オシッコの量も多くなります。普段あまり水を飲まない猫が大量に水を飲むようになった場合、糖尿病や慢性腎不全などの可能性があります。シニアの猫は特に注意が必要です。
また、オシッコは匂いも大切です。酸っぱい匂い、甘い匂いのオシッコは要注意です。
■トイレの様子もチェックしよう
猫のオシッコは色や量だけでなく、オシッコをする様子や場所にも目を配ってください。愛猫がトイレに入って長時間じっとしゃがんだままの場合、膀胱炎や尿石症で痛みをこらえているのかも。
なかなかオシッコが出ないときは尿道閉塞といって危険な状態かも知れません。トイレの様子を観察することも、猫の健康管理には欠かせません。
そして突然愛猫がトイレ以外の場所で排泄するとき。もしかしたらトイレが汚れているのが嫌なのかも知れませんが、オシッコをするときに痛くて排泄のコントロールが効かなくなっている可能性もあります。
猫の病気でわかりやすいのが、何度も何度も愛猫がトイレに行く場合です。何度もトイレに行くのに、ほんの少ししかオシッコが出ていないなら、やはり病気かも知れません。普段から愛猫のトイレの回数を確認し、時々チェックしてみましょう。
■オシッコがおかしいと思ったら
猫の場合、オシッコの病気は命につながる重篤なことが多いのです。猫はオシッコが出なくなってしまうと、たった1日で命を落としてしまうこともあるとか。普段から、猫のオシッコや様子を観察することはとても大切。
愛猫のオシッコがおかしいと思ったら、すぐに動物病院へ連れて行くことが一番ですが、自宅でも簡単な尿検査はできます。
猫の理想的なオシッコのphは6.2から6.6の弱酸性です。最近ではオシッコのphがわかるトイレ砂も普及していますから利用してみると良いでしょう。
またネットなどで酸性かアルカリ性かを調べられるphチェック紙も売られています。比較的安価で手に入りやすいので、一度調べてみても良いかも知れませんね。
■最後に
いかがですか。愛猫が元気がないとき。猫のオシッコに注目すると、猫がなりやすい病気かどうかを判断することができます。
猫は病気を隠す動物。病気の早期発見に愛猫のオシッコをチェックすることはとても大切です。猫を病院へ連れて行くときは、オシッコの色や量を写真をとって先生に見せるのも良い方法です。猫を長生きさせるために、定期的にチェックしてみてくださいね。