ある日いつものように猫のトイレの掃除をしていたら、ウンチに白いひものようなモノが。
もしかして回虫!!とドッキリしましたが、よく見るとそれはコンビニの袋をちぎったような白いビニール。あれ、もしかしてビニールを食べちゃったの?
猫が食べ物以外のモノを口にしてしまう時。大抵は「誤飲」のことが多いようですが、繰り返し猫が好んで食べるようなら、それは「異食症」かもしれません。
「異食症」とは猫の問題行動の中でも治療が難しい症状の1つ。今回は猫の「異食症」の原因や治療法について調べてみました。
■「異食症」の原因は
猫が突然「異食症」になってしまう原因は、「病気によるもの」と「そうでないもの」があります。病気の場合は、「寄生虫症」や脳の「下垂体腫瘍」が原因で異食してしまうことがあるのだとか。
栄養障害や貧血の場合も「異食症」になる可能性があるそうです。病気以外の原因としては「ストレス」や「不安」などといった精神的なものからまれに「遺伝」が原因のこともあります。
また、母猫から早期に引き離された「早期離乳」が引き金となる異常行動である、という報告もあります。何れにしても、「異食症」は原因の特定が難しいと言われています。
■「異食症」の治療法は
まずは愛猫の様子を観察してください。
・吐いたものによく食べ物以外のものが混じっている
・食べ物じゃないモノを5分以上ぺろぺろと舐め続けることがある
・ウンチによく食べ物以外のものが混じっている
・食べ物の匂いがしないものに興味を持って舐めたりかじったりする
・ストレスによる脱毛症と診断されたことがある
この5つのうち、3つまでの様子が見られたら、「異食症」の可能性があります。動物病院を受診して相談してください。
病気が原因の場合は病気の治療を行うことで「異食症」も治ります。病気が原因でない場合は投薬と環境改善(猫が食べてしまいやすい異物を部屋から除く)などの方法で治療をして行くことが多いようです。
■子猫の場合は自然に治ることも
猫の「異食症」は子猫の場合はよく見られるかもしれません。毛布をチュパチュパ吸いすぎて、毛布を口に入れてしまうことはよくあります。また母猫が恋しかったり、歯の生え変わりの時期を迎える子猫は、歯が痒いのかいろんなモノを噛んだり興味を持ったりします。
しかしそれも大体性の成熟期まで。2歳をすぎるあたりから自然としなくなる猫も多いそうです。
いかがですか。飼い主さんから見たらとても心配な「異食症」。しかしこれは精神的なことが原因の場合は、「時間」が解決してくれることもあります。
昔はやんちゃをしたけど、最近はすっかり落ち着いた、という大人の猫はあまり「異食症」にはならないのかも。
しばらく様子を見るのもいいでしょう。しかし念のために、かかりつけの先生に相談してみて下さいね。