猫の爪切り、前編では爪切りの種類や基本的な切り方をご紹介しました。後編では、いよいよ実際に猫に爪を切るときのポイントを、猫の性格別にご紹介しましょう。
■抱っこが好きな猫にはこうしよう
抱っこ好きな猫の方が、爪を切りやすいでしょう。まずは膝の上に猫を後ろ向きに抱っこしてみてください。
あらかじめ、手に爪切りを持っておき、猫を撫でてリラックスさせます。後ろ向きに抱っこすれば、親指の爪も見やすいため比較的楽に爪が切れます。
爪切りを持っていない手で猫の指を挟み、肉球を押して爪を出します。必ず血管の位置を確認して切る位置がその手前になるように気をつけましょう。
猫の足を伸ばして切ろうとすると、無理な体勢を嫌がって猫が暴れることもあります。抱っこ好きの猫ちゃんの爪切りは、足を自然に曲げたまま切るのがポイントです。
■抱っこが苦手な猫にはこうしよう
まずソファーなど、高さのある場所に猫がいるときに後ろから覆いかぶさる感じで猫をナデナデしてください。爪切りはすぐ取れる場所に置いておきます。
猫に覆いかぶさったまま、体を軽くホールドします。そして爪切りをする足先だけ少し引き出します。猫の背中に自分の体を密着させるようにしながら、猫の爪を切っていきましょう。
猫が逃げないようにバスタオルで包んだり、猫が愛用している毛布などを体にかけてあげながら爪を切ると猫も暴れにくいかもしれません。
■猫壱の落ち着くネットに入れてみよう

猫壱の落ち着くネットは、通常の洗濯ネットよりもコシとハリがあるのが特徴です。そして穴の大きさも5ミリと大きめ。猫を落ち着くネットに入れて爪を切るとき、この穴から爪を出しやすく、切りやすいのが特徴です。

■爪切りの後はご褒美をあげよう
どんな猫でも、やっぱり爪切りはあまり好きではないでしょう。上手に切らせてくれた猫はもちろん、暴れて少ししか切らせてくれなかった場合でも、終わったら猫にとっておきのおやつをあげてみてください。
「爪切り=おやつ」と猫の脳内に刷り込むことで、徐々に爪切りを嫌がらなくなる可能性があります。
いかがですか。猫の爪切りのコツは、「短時間+おやつ付き」がベストでしょう。そして一度に全部の爪を切ろうとしないことも大切です。
猫のご機嫌を伺いながら、1回につき、爪1,2本切れれば良い、と飼い主さんが考えていると、猫もリラックスしやすいはずです。
一度爪切りを「嫌なこと」と記憶してしまうと、爪切りを見ただけで逃げ出してしまう猫もいます。
そんな時は猫が寝ているときに1本だけ狙って切っていくなど、飼い主さんが根気よく爪を切っていくと良いでしょう。焦らずゆっくり、頑張ってみてくださいね。