最近やっと浸透してきた感のある「地域猫」「保護猫」という言葉。外で暮らす猫を見て、「あっ野良猫!」というよりも、「あれは地域猫だよ。」と言う人が増えることを願ってやみません。
私も保護猫カフェで猫のお世話をするボランティアをしていますが、やはり人気があるのは子猫や若い猫の方。
飼い主さん募集中の張り紙で、「7歳以上」と書かれたシニアの猫ちゃんには、なかなか里親さんがエントリーしてくれません。
我が家の愛猫も今年8歳。そろそろシニア猫の仲間入りですが、子猫の頃と比べてやはり性格が変わってきました。
今回は、猫は高齢になるとこんな感じ!シニアの猫はこんなに可愛い!と言うシニアの猫の魅力を、実際に飼っている飼い主さんに聞いてみました。
■シニアな猫は人間の言葉が分かるようになる?
13歳になるオス猫を2匹飼っている神奈川県のYさん。子猫の頃に保護猫団体から引き取った2匹の兄弟猫ですが、この2匹、8歳を過ぎた頃から以前よりも人の言葉がわかるようになった気がするとか。
例えば掃除中に
「こっちを今から掃除するから来ないでね。」
と語りかけると本当に近づかないそうです。猫は高齢になるとコミュニケーションが取りやすくなると喜んでいました。
■シニア猫は薬を飲ませやすい
15歳のオス猫けんちゃんと暮らす東京都のTさん。猫に投薬をする際、Tさんの指を噛むこともあったけんちゃんですが、12歳の時に腎不全を患い毎日投薬するようになってからはスムーズに薬を飲んでくれるようになったそうです。
通院する際のキャリーケースに入れる時も暴れなくなって、落ち着いて診察を受けてくれるようになったとか。病院通いがかなり楽になったと言っていました。

■壁や畳で爪とぎをしなくなった
大阪府で暮らす17歳のメス猫、さつきちゃん。若い頃は壁や畳で爪とぎをしていましたが、12歳を過ぎる頃から爪とぎの回数が減り、今では壁や畳で爪とぎをしなくなったそうです。
あまり爪とぎをしなくなった分、マメに爪を切ってケアをしてあげているそうです。
■掃除機の音に動じなくなった
東京都に暮らすふわふわの長毛が素敵なパーマンのメス猫フーちゃん。以前は掃除機をかけるたびにすっ飛んで逃げて行ったそうですが、16歳の現在、掃除機が自分に害を与えないとわかったのか、それとも体力がなくなったのかは不明ですが、全然掃除機の音に動じなくなったそうです。
「猫はシニアになるにつれて、苦手なことが減っていくように感じる」と飼い主さんは話していました。
いかがですか。シニア猫との暮らし。可愛い子猫を飼いたいと言う気持ちはわかりますが、猫はあっという間に成猫になります。
やんちゃで行動的な若い猫は確かに魅力的ですが、ゆったりと落ち着いているシニアの猫との暮らしも決して悪くはありません。
これから猫を迎えようとお考えの方、ぜひシニア猫も視野に入れてみて下さいね。