『ガンダム』や『アーマード・コア』など、日本のロボットアニメやゲームに心をくすぐられる人は少なくありません。
子供のころから「自分がパイロットになる空想」を何度も楽しんできたかもしれませんね。
それらSF作品や私たちの夢は、ある日本の専門家集団によって現実のものとなりました。
最近、日本の「ツバメインダストリ 株式会社」は、実際に人間が搭乗して操作できる4.5mのロボット「アーカックス」を開発しました。
ロマンに溢れたこのロボットは現在受注販売を行っており、その実物は2023年10月28日から開催の「ジャパンモビリティショー2023」に出展されます。
目次
- 実際に乗って操作できる4.5mのロボットが「SFを実現する」
実際に乗って操作できる4.5mのロボットが「SFを実現する」
ツバメインダストリ社は、「SF映画に出てくるようなロボットを作りたい」という志のもと設立されました。
そしてこの度、「大型ロボットに実際に乗り込んで操縦する」という夢を実現させました。
彼らが開発したロボット「アーカックス」は、単に大きくて中に乗れるだけのかっこいいロボットではありません。
各部位が十分な速度・剛性・パワーを備えた、意のままに操縦できるロボットなのです。
4脚型のロボットであり、車輪によってスムーズに移動できます。
また2つのモードがあり、「ロボットモード」と「ビークルモード」をチェンジすることが可能。
ロボットモードでは、全高4.5m、移動速度2km/hになり、すべての関節やモーターを動かせます。
一方、ビークルモードは腕を折りたたみ移動に特化したモードであり、最大10km/hでの移動、細かい速度調整と操舵が可能になります。
「ビークルモードで素早く現場まで移動し、到着した後にロボットに変化する」なんてことが、空想ではなく現実に可能だというわけです。
そしてもちろん、操作できるのは脚部だけではありません。
頭、腕、指、体の向きなどもロボットアニメのように自由自在です。
これらの操作は、コクピットにある「左右1本ずつのジョイスティック」「スイッチ」「タッチパネル」「足元のペダル」によって行えます。
そして以下の動画は、パイロット視点でのアーカックス起動場面です。
ゆっくりと閉じるハッチ、無機質な音声、急に明るくなるディスプレイとその配置、システムの処理画面から外部映像へと切り替わるタイミング、それら全ては私たちがロボットのコックピットに期待する要素を満たしてくれています。
コクピットの4面ディスプレイには、パイロットの操作に応じて最適な視界となるよう、9つのカメラが自動で切り変わって映し出されます。
加えて画面には、速度、本体傾斜角、バッテリー残量、腕や機体の状態など、操作に必要な情報も表示できます。
この搭乗操作型ロボット「アーカックス」は、2023年9月から国内先行販売が開始されており、初期ロットは5台限定です。
1台の価格は4億円(1年分の保守メンテ付き)であり、受注後12~18カ月で納品されます。
費用はかなりのものですが、「パイロットになってロボットを操作する」という欲求は満たせるかもません。
もちろん、本当にこれを購入するという人はあまりいないと思われますが、2023年10月28日(土)より東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2023」で展示されるとのことなので、気になる方はまずこのイベントを尋ねるといいかもしれません。
空想をリアルに書き換えたい人は、ぜひ見に行ってみてください。
参考文献
Transforming Archax mecha robot could be yours to pilot – for a pricehttps://newatlas.com/robotics/archax-transforming-mecha-robot/
ツバメインダストリ 株式会社
https://tsubame-hi.com/the-archax/
@Tsubame_HI
https://x.com/Tsubame_HI