かわいい2匹の悲しい過去
烏骨鶏の「ペニー」
大学で畜産学を学ぶアリシアさん。学部の研修でたまたま訪れていた動物実験施設でペニーに出会い、殺処分寸前のところをレスキューしました。
「生後わずか9週間で実験動物として度重なる実験を強制されて来たペニーはいわゆる『お役御免』の状態だったの。だから殺処分するくらいなら私に譲ってくださいと頼んだの」とアリシアさん。
こうしてペニーはアリシアさんの家族となったのです。
チワワの「ルー」
それはペニーのレスキュー後間もなくのことでした。
生後わずか7週間のルーは道路脇の溝に落ちているところを発見されました。恐らく先天性の形成不全により両前脚が欠けた状態でバックヤード・ブリーダーの元で生まれ、売り物にならないということで捨てられたのではないかと思われます。(バックヤード・ブリーダーとは特別な知識の無い素人繁殖家のこと。一般家庭の「裏庭」で繁殖するという皮肉を込めた呼称)
2月の寒空の中放り出されたペニー。命からがら動物病院に運び込まれ、そこで病院インターンのアリシアさんに出会ったのです。
2匹の出会い
寂しがり屋のペニー
それまでにオウムを飼った経験のあるアリシアさんですが、烏骨鶏はオウムとは違う習性を持つ鳥で群を好むのです。寂しそうなペニーの様子を心配したアリシアさん。ペニーを動物病院に連れて出勤するようになったのです。
賑やかな動物病院ではペニーもご機嫌です。
「こんにちわフワフワの鳥さん♪」
病院で楽しく過ごしていたペニー。そんなある日、保護したルーを誰かが病院に連れて来ました。病院で出会った2匹はまるで昔からお互いを知っていたかのように仲良しになりました。
ルーがそばにいるとペニーは最高にご機嫌になるのです。ルーの周りにはいつも食べ物があっておこぼれを貰うのが楽しいようです。
ルーはテディベアのようにペニーにすり寄るのがお気に入り。
新しい「前脚」を貰ったルー
暖かい家も家族もある。しかしルーには足りないものがありました。それは前脚。
ルーがこれ以上大きくならない位に成長するまで、カスタムの車椅子製作を待たなければならなかったのです。そして高価な車椅子の製作費用は、病院に訪れるペット達の飼主さんが寄付をしてくれました。
最初は車椅子を嫌がったルーですが、今では車椅子=オヤツの合図で喜んで飛び乗ります。そして車椅子を外すと、オヤツのためにまた車椅子に戻るほど。ちょっぴり現金ですが。慣れてくれれば良し♪
片時もそばを離れない2匹にほっこり
いつでもどこでも一緒に♪
雪の日も
2匹揃ってカワイイ足跡を残します❤
バレンタインデーも
仲良くツーショット❤
ペニーのお風呂タイム
フワフワの毛並みはお手入れが命♪
イースターのパーティーも
ちょっぴり派手なコスプレのペニー
SNSを通じて世界中で人気者になった2匹
動物病院の前でツーショットのペニーとアリシアさん
アリシアさんがインターンをしていたオハイオ州の街にあるダルース動物病院では、仲睦まじいペニーとルーの様子をFacebookで発信しました。すると2匹の愛らしい姿はあっという間に世界中の動物好きの人々をメロメロにしてしまいました。
ダルース動物病院の患者の飼主さんの中には、カウンター越しに2匹の姿をどうしても見たくて、わざわざ2匹が病院に居る日に予約を入れる人がいるほどの熱狂ぶり♪
それぞれ死と隣り合わせだった2匹は、たくさんの人々の応援に支えられながら優しい飼い主さんと幸せに暮らしています。
2匹がこれかもずっと仲良く元気でいれますように!
Fluffy Chicken Saved From Laboratory Becomes Best Friends With Abandoned Two-legged Chihuahua