チワワの殺処分の現状
Jiri Vaclavek/shutterstock.com
ペットブームにのって軽い気持ちでペットを飼い始め、でもいざペットを飼い始めたら想像と違った、懐いてくれない、病気が見つかった。
などの理由で簡単に捨ててしまう飼い主がいます。
毎年多くのペットが新たに飼われていますが、その裏では毎年数十万匹のペットが殺処分によって、命が奪われています。
平成26年度には18,000頭の成犬と、3500頭以上の子犬が殺処分されています。
この中には当然チワワも含まれています。
迷子犬、捨て犬として行政に引き取られたチワワは3日間の保護期間を経て殺処分となるのです。
多くの自治体は「ドリームボックス」という名の施設に入れられ、炭酸ガスによって窒息死させられます。
眠るように安らかに旅立てるという意味でドリームボックスと呼ばれていますが、現実は窒息死なので苦しまずに死ねるといったものではありません。
このように、今もどこかで殺処分されているチワワが全国にはいるのです。
ではなぜ殺処分さえてしまうのでしょうか?
なぜ殺処分されるのか
Eshma/shutterstock.com
なぜチワワを殺処分するのでしょうか?
理由は簡単です。
犬を捨てる飼い主がいるからです。
行政はペットの引き取りを言われたら、引き取らなければなりません。
その中には迷子犬や、飼い主の都合で手放されたチワワも含まれています。
その後約3日で飼い主が引き取りに来なかったり、新たな飼い主が見つからなければ、保護先の保健所や動物愛護センターでは殺処分を行います。
Anna Hoychuk/shutterstock.com
平成26年に行政に引き取られたペットの約40パーセントが殺処分され、約30%強は新たな飼い主のもとへ、約20%強は元の飼い主の元に戻っています。
この数字を見ると約60%のペットは殺処分されていないことがわかりますね。
新たな飼い主が見つかるまで、保護しておくことができないのか?と思われるかもしれません。
しかし現実はそう簡単ではありません。
チワワを含む行政に引き取られたペットの中には、しつけがうまくできていなくて人をかむ癖があったり、病気だったりということがあります。
それらを新たな飼い主のもとに送り出せる状態にしつけしたり、治療したりするのは難しいといえるでしょう。
年間これだけのペットが引き取られていることを考えると、すべてをずっと保護していたら、新たなペットを保護できなくなってしまいます。
チワワの殺処分の現状を見てきましたが、私たちにできることには何があるでしょうか?