社会化とは何でしょうか?
「社会化」の意味
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社会化というのは、「家庭や地域に新しく入った子どもや新参者が、その社会のルールを身に付けること」を言います。
遺伝によって自然に身につく生物的な習性ではなく、学習によって身に付けなければわからない規則を学んで、社会のなかでうまく生きていけるようになることが社会化です。
社会化期の育ち方、育て方で一生の方向性が決まると言える重要な側面もあります。
子猫の社会化とは
子猫が住む環境、つまり人間や一緒に住む他の動物と良好な関係を維持できる力を身に付けるのが、子猫の社会化です。
子猫にとっての社会は、生育環境によって異なります。
生まれて間もなく親から引き離され、ペットショップで飼い主さんに巡り会った子猫や、親猫や兄弟猫と一緒に育つ子猫など境遇はさまざまです。
社会化期の育て方が重要なのは、子猫でも変わりません。
子猫の社会化期とは?
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社会化の時期は生後どれくらい?
子猫の社会化期は3週齢~3か月齢(12週齢)、長くて半年くらいまでの時期を言います。
人間で言えば6か月から小学校の入学くらいの時期に当たります。
子猫の社会化期の基礎は、3週齢~7週齢の間に築かれます。
この時期に子猫は体重が300~1,000g未満くらいになり、乳歯が生え始めます。
離乳食が食べられるようになり、好奇心が芽生えはじめて、兄弟猫がいれば遊び出す時期です。
育て方の基礎を作る時期に当たります。
この時期に子猫は1~1.5kgくらいになります。
乳歯が生えそろい、活発に遊びはじめて母猫や兄弟猫から社会化の学習をします。
ケンカのルールや噛み方の加減を学ぶ大切な時期です。
訓練をよく吸収する時期で、育て方にもっとも重点を置く時期になります。
トイレや爪研ぎのしつけ、歯磨き、グルーミング、人怖じしない性格などを身に付ける育て方をすると共に、ワクチンなどの接種で体質を作る時期でもあります。
社会化期の育て方が大事なのは、この時期に身に付けた性向は猫の生涯に渡って変わりにくいためです。
この時期に人や他の動物とのフレンドリーなつきあい方を身に付けると、引っ越しや飼い主さんに赤ちゃんが生まれるなどの変化に対しても、自己修正がきく性格基盤が形成されます。
現在のペットショップでは、法令上生後2か月未満の子猫の販売は禁止されていますが、他人から子猫を譲ってもらったり、子猫を拾ってきたとか、捨てられた子猫を助けた場合など、猫の場合は様々なきっかけで猫の飼い主さんになることも多いです。そこで、この生後1ヶ月などの小さな子猫を育てる場合は、いったいどうやって育てたらよいのでしょうか?様々な育て方のヒントをご紹介します。
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