ナポレオンの特徴
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「ナポレオン」は、1996年生まれの新種の猫で、2015年に改名して「ミヌエット」とも呼ばれるようになりました。
メジャーな猫種と比べると、聞き慣れない名前かもしれませんが、そのルックスと性格はとても可愛く、最近急激に人気アップ中です。
実はAKB48からHKT48に移籍して大活躍中のアイドル・指原莉乃さんが飼っている「ミヌエット五郎」はこのナポレオンなんですよ。
アイドルのSNSにも登場する猫なので、これからもどんどん人気が上がっていくような気がしますね。
そんなナポレオンの体型や身体的特徴、寿命などについて説明します。
ナポレオンの体型と身体的な特徴
丸くてコロコロした猫・マンチカンの遺伝子が入っていることもあって、特徴は丸い顔に小さな耳、短めの手足に丸い頭と胴体と、まるでぬいぐるみみたいな見た目をしています。
ナポレオンの平均体重はオスが3.0kg~4.0kgでメスが2.3kg~3.4kgとされています。
一般的な猫の体重に比べると軽めだということがわかります。
骨格がしっかりしている小さめのセミコビータイプです。
ペルシャほど鼻ぺちゃではありませんが、これは育種の過程で鼻ぺちゃタイプの猫種に多い呼吸器疾患を避けるために工夫されたからです。
前足がO脚になるのは好ましくないとされています。
ペルシャのような豊かな被毛とマンチカンの特徴でもある短い足が特徴ですが、短毛だったり足が長いナポレオンが生まれることもあります。
いずれにしてもナポレオンとして血統登録されますが、足長の個体は短足の個体に比べて販売価格が下がる傾向にあります。
ナポレオンの寿命
ナポレオンの平均寿命は、12歳から14歳とされています。
一般的な猫の寿命が平均15歳前後とされていることから、普通より少し短かめといえます。
ただ、今は医療体制が整っていますし、良質なキャットフードも充実してきています。
普段から飼い方や体調管理に気をつけることで、平均寿命を越えて長生きする可能性も考えられるでしょう。
ぜひ大切に育ててあげてくださいね。
ナポレオンの歴史は?
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「ナポレオン」という猫種が誕生したのは1996年のアメリカでのことです。
作出者は、意外にも猫ではなく犬のブリーダーだったジョセフ・B・スミスという男性でした。
短い脚が特徴の犬種・バセットハウンドの熱烈な愛好者だった彼は、ある時、同じく足の短い猫・マンチカンの虜になってしまいました。
そして、自らペルシャとマンチカン、そしてヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなどを交配して「ナポレオン」という猫種を誕生させたのです。
実は当時のアメリカでは、長めの足に生まれついたマンチカン類似種の子猫が捨てられ、多くが保健センターに収容されてしまうという現実がありました。
ナポレオン誕生の背景には、その事実を不憫に思ったジョセフ氏の「捨てられる猫たちを救いたい」という想いがあったんですね。
さて、2001年にアメリカの猫血統登録団体であるTICAに仮登録されましたが、その後の改良が思うようにいかず、ジョセフ氏は2008年に育種計画から降りてしまいました。
しかしナポレオンの魅力に惹かれたサム・テートやマージ・ガードナーといったブリーダーたちがその後もナポレオンの育種を進めることになりました。
ついに2011年にTICAに正式な猫種として登録されると、2015年に「ミヌエット」に改名されました。
さすがに「ナポレオン」はフランスの皇帝の名前なので、クレームがあったのでしょう。
日本では、認知度が低い希少猫として扱われていましたが、HKT48のアイドル・指原莉乃さんが愛猫の「ミヌエット五郎」を紹介するなど、近頃では認知度が上がり、人気も急上昇しているようです。