犬が足を噛むのはどんなとき?
Csanad Kiss/shutterstock.com
「噛む」と言っても、ここでは飼い主さんの手足を甘噛みすることではなく、犬自身が自分の手(前足)や後ろ足をガジガジと噛んだり、舐め続けたりする行為を指します。
愛犬がこんな困った行動をするのを見たら、不安になりますよね。
夜寝る前や、リラックスしているように見えるときに、このような行為をする犬がいるようです。
足に何か付いたのだろうか?と観察しても何もなく、「やめなさい!」と叱っても噛むのをやめない。
原因はいったい何なんでしょうか。
そして対処法は?
足を噛む原因は2つあります。
Przemek Iciak/shutterstock.com
1つ目はストレスが原因の場合
一見リラックスしているように見えるときに自分の足を噛むのは、ストレスの原因が飼い主さんの気づかない日常生活のなかにあるからです。
たとえば、雨が降ってお散歩に連れて行ってもらえないとき。
飼い主さんには雨に濡らして風邪をひかせたくない、とういう正当な理由があるのですが、犬にはそれがわからないのでストレスの原因になります。
2つ目は病気が原因の場合
ダニなどの小さな害虫やアレルギーの初期症状だったりすると、飼い主さんの目には留まらないわずかな皮膚の異常のために、犬自身にとっては痒くてたまらないことも。
それぞれの原因に合わせた対処法をとりましょう。
ストレスのせいで足を噛む場合の対処法
原因がストレスならば、まずはそれを取り除いてあげることが対処法になります。
雨が続いて散歩を早めに切り上げていたら、部屋の中で遊べる玩具などを与えてあげます。
フードが変わったり、新しい犬を迎えたり、などの環境の変化もストレスの原因になります。
元のフードに戻してあげたり、「やっぱりあなたが一番よ!」と優しく声を掛けたりして不安を除いてあげましょう。
犬がことさら飼い主さんの前で自分の足を噛むのは、かまってアピールだったりもします。
叱ってやめさせようとすると、逆にあなたの気を惹けると学習することになりますので、注意が必要です。
病気が原因だったときの対処法
SingjaiStock/shutterstock.com
被毛にフケが浮かんだり、赤い小さな発疹が見られたりすると
被毛にフケが浮かんだり、赤い小さな発疹が見られたりするととわかります。
ニキビダニ(毛包虫)は厄介で、薬用シャンプーで駆除できないときは、動物病院で薬浴や駆虫薬を処方してもらって対処する必要があります。
アレルギーによる皮膚疾患も、原因の解明が難しいことがあります。
フードやトイレ、首輪のように日常触れるものなど、足を噛む症状が現れる前後で変わった環境がなにか考え、原因と思われるものを除いていきましょう。
エリザベスカラーを付けたり、靴下を履かせたりして、対症療法的に噛む行為をやめさせるのは、一時しのぎにしかなりません。
面倒でもひとつひとつ原因を考えながら、適切な対処法を施して愛犬との快適ライフを取り戻しましょう。