犬が喉を鳴らすのはどうして?

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言葉を話すことができない犬は、吠えたり唸ったりして飼い主とコミュニケーションを取ろうとします。それだけではなく前足で飼い主をチョンチョンと触ったり、しっぽを勢いよく振ったりして自分の意思を伝えようともするのです。
愛犬の行動をよく観察しながら、何を言いたいのだろうと考えるわけですが、中には喉を鳴らす子もいます。愛犬が喉を鳴らすときは、ゴロゴロまたはグーグーなどと聞こえます。
唸っているように聞こえることもありますが怒っているのでしょうか?ちょっと苦しそうに聞こえることもありますが体調が悪いのでしょうか?今回は犬がどのような気持ちで喉を鳴らしているのか、その理由について考えてみましょう。
犬がゴロゴロと喉を鳴らす理由

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犬がゴロゴロと喉を鳴らすことがありますが、どのような理由があるのでしょうか?よくある理由を3つご紹介します。
飼い主に甘えているから
子犬は母犬の口元をペロペロ舐めながら喉をゴロゴロと慣らすことがあります。こうして母乳が欲しいことをアピールしたり甘えたりしているのです。犬が飼い主に向って喉をゴロゴロ慣らすのは、もしかしたらこの習性によるのかもしれません。
母犬からは離れましたが、今度は飼い主を母犬のような存在として認めているので、甘えたい気持ちを喉を鳴らすことによって表現しているのでしょう。
飼い主を母犬だと思って、甘えて喉をゴロゴロ慣らしているとしたらちょっと嬉しいですよね。愛犬の世話を一生懸命している飼い主を慕ってくれているのです。母犬に対するように信頼や愛情を持って接しているのです。この信頼関係を引き続き強化して、お互いが最高のパートナーになれるといいですね。
お腹が空いたから
母猫の口元をペロペロ舐めながら、子犬は喉を鳴らして母乳の催促をすることがありますが、この習性が飼い主にご飯の催促をする時に出たのかもしれません。「そろそろご飯の時間だよ~」と言っているのかもしれませんよ。
犬は賢いのでご飯の時間を覚えることがあります。その時間が近づけば飼い主の動きに反応することでしょう。ドッグフードの保管場所近くに飼い主が足を運ぶと、自然に喉がゴロゴロと鳴るのかもしれません。
おやつが欲しい時に喉をゴロゴロ鳴らす子もいますよ。中には飼い主の口元をペロペロ舐めながら喉を鳴らす子もいるようです。本能による行動かもしれませんが、ご飯をくれる母犬のような存在だと認めているから行う行動だと考えることができるでしょう。ご飯の時間はしっかりと守って美味しい食事を与えてくださいね。
ただし、ご飯の時間以外に喉をゴロゴロ鳴らして要求するときは注意が必要です。食事の量が足りているかの見直しをする必要があるかもしれませんが、要求する行動を取ったときにすぐに応えてしまうと、要求すれば飼い主が言うことを聞いてくれると勘違いしてしまうことがあります。
これが要求吠えやその他の問題行動につながることもあるので、愛犬がわがままになってしまわないように気をつけましょう。
満足しているから
犬はうれしい時や満足している時にゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。例えば愛犬とのコミュニケーションを取りながらブラッシングをしている時や撫でている時に、嬉しくて思わず喉をゴロゴロと鳴らすのです。
あまりにも気持ち良いのでついつい出てしまうのでしょう。また、飼い主のことが大好きなので、撫でてもらえることで満足感を得ているのかもしれませんね。
愛犬と遊んでいる時に喉をゴロゴロと鳴らすこともあります。木の枝やボールを投げて取りに行かせる遊びをしていると、夢中になって犬は興奮します。何度も何度も繰り返していると、満足感から喉がゴロゴロと鳴るのです。
ちょっと疲れてもいるので、息苦しそうにゴロゴロと喉を鳴らすこともあるでしょう。ストレス発散や肥満防止のためにいい運動にもなったことでしょう。
美味しいご飯を食べた後や大好きなおやつを食べた後にも、ゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。犬は食べることが大好きですよね。お腹が十分に満たされると思わず喉を鳴らしてしまうのでしょう。
これは美味しいものを食べた時にフゥーっとため息が出てしまうのと同じかもしれませんね。手作りの愛犬ご飯を用意している飼い主は、喉をゴロゴロと鳴らして満足している愛犬を見たら嬉しくなることでしょう。