猫にもある!?マイブームとその理由
Rawpixel.com/shutterstock.com
わたしたち人間にはマイブームと言うものがありますよね。世間一般でも流行りがあります。それがいわゆる「ブーム」です。
ブームは個人の中で巻き起こることもあるでしょう。個人的にハマっている物や行動が出来るのですね。そのような「マイブーム」は一時的なものである場合が多いです。しかし、ハマっている最中はそのことばかり行ってしまうことも多いでしょう。
ある食べ物にハマったり、あるスポーツや遊びにハマったりするかもしれません。あるテレビドラマにハマってしまうことも多いですよね。
実は猫たちも同じように、ある物や行動にハマることがあるようです。いわゆる「マイブーム」と呼ばれるものですが、猫をよく観察していると、ある一定の期間同じことばかりを繰り返していることがあります。
猫にマイブームがあることには何か理由があるのでしょうか?今回はおもしろ可愛い猫のマイブームと、ブームが到来する理由についてご紹介したいと思います。
同じことを繰り返す猫
猫にもマイブームがあるように思えます。今まではほとんど行ったことがなくても、ある時期を境に急にそれが気に入り出すのです。同じ行動をとったり、同じ場所ばかりを好んだりします。また同じ食べ物ばかりを欲しがったりすることもあるでしょう。
それらは「ブーム」にすぎませんから、いずれ過ぎ去るものです。気づいたら、以前はあれほど熱心にやっていたことをしなくなっていたりします。そう思うと新しいことにハマっていたりするのです。まさに、その時その時で猫のマイブームがあることが分かります。
猫のマイブームには理由がある
どうして猫はそのような行動の変化があるのでしょうか。単に気まぐれなのでしょうか?それとも猫のマイブームには何か理由があるのでしょうか?
実は、猫を取り巻く環境や猫の性格などを把握するなら、マイブームが到来した理由を知ることが出来ます。
皆さんの猫もマイブームがあるかもしれません。きっとそれにも理由があるでしょう。猫の行動理由を知るなら、もっと仲良くなれるに違いありません。
これから、いろんな猫にも生じるマイブームとその理由についてご紹介したいと思います。もしかしたら、皆さんの猫も今ハマっていることがあるかもしれませんね。
飼い主さんの布団に入り込むブーム
Syda Productions/shutterstock.com
猫はある時期を境に、頻繁に飼い主さんの布団に潜り込むかもしれません。朝起きると、ふとお腹の上に何か重みを感じます。布団の中を見て見ると、お腹の上で猫が丸まっています。どおりで重いわけです。重さを感じつつも私たちが起きたことで、猫もお腹の上から降りることでしょう。「いつ布団に潜り込んできたのかな」なんて考えます。
次の日の朝も同じようなことが起きます。朝起きる時にはやはりお腹の上で重みを感じます。布団の中には予想通り丸くなった猫がいるのです。その次の日も、その次の日もずっと布団に潜り込んできます。
猫によってはお腹の上に乗っていたり、私たちの懐の位置で丸くなっていたりすることでしょう。そのような行動はずっと続きます。数か月続くこともあるでしょう。
しかし、ある時を境にピタリとブームが終わるものです。今まで布団に潜り込んできたのに、そうしなくなるのです。寝る時に猫を誘っても入ってこようとはしません。少しの寂しさを感じつつも、「マイブーム終了だな」なんて考えてしまいます。
猫が布団に入り込む理由
猫に布団の中に入りこまれた経験のある方は多いのではないでしょうか?それがマイブームとなっている猫も多いはずです。このマイブームの理由は何でしょうか?それはおそらく気温の低下が原因でしょう。
猫は気温が低くなって寒さを感じると、暖かい場所で寝たいと思うようになります。飼い主さんの布団の中はとても暖かく、寝るには最高の場所なのです。さらに布団の中は飼い主さんのニオイであふれています。猫は自分の信頼している人のニオイがあると安心するのです。
ではどうして、ブームが去ってしまうのでしょうか?これもやはり気温が関係しているでしょう。飼い主さんのニオイに囲まれて寝るのはとても心地よいものでしょう。
それでも猫は暑さには負けてしまいます。春になったり夏が近づいてきたりすると、猫は暑くて布団の中で眠ることが出来なくなります。飼い主さんのニオイは好きですが、暑いと感じた時点で布団の中ではなく、もっと涼しい場所で眠るようになるでしょう。
お風呂場の水を飲みたいブーム
J. Helgason/shutterstock.com
猫がお風呂場の水だけを飲もうとすることがあります。きっとほとんどの飼い主さんは、猫の周辺に水分補給できるものを設置しているはずです。ウォーターボウルを複数設置している人も多いでしょう。それにもかかわらず、猫はある一定の場所からしか水を飲まなくなることがあります。それもお風呂場の水がブームとなるのです。
わたしたちがお風呂に入ろうとして扉を開けると、するりと身体を滑らせてくることがあります。そしてお風呂の濡れているタイルを舐めだすのです。
きれいじゃないのでやめさせようとするのですが、なかなかやめてくれません。何とかお風呂場から追い出すと、扉の前でじっと待っています。
お風呂場の水がブームになってしまうと大変です。他の水場は無視して、お風呂場の前で扉を開けてくれるように鳴くことさえあるのです。お風呂場の水が美味しいのでしょうか?よくわかりませんが、とにかくそれがマイブームになるのです。
お風呂の水を飲むようになる理由
猫がお風呂場の水を好んで飲むようになるのは、いくつか理由が考えられます。
第一に猫は流水が好きです。ウォーターボウルに入っている水は流れがありません。猫の本能には「流水=新鮮」という考えが含まれています。それで、水の流れがある場所から水を飲もうとするのです。
風呂場はたくさんの水が流れる場所です。猫は風呂場に入らなくても、毎日お風呂から水が流れる音を聞いています。ですから「お風呂場=新鮮な水がある場所」と頭の中にインプットされるのでしょう。
他の理由としては「お風呂の水がぬるいから」かもしれません。猫たちは人肌ほどのあたたかさのぬるま湯を好む傾向にあります。わたしたちがお風呂に入った後は、タイルに付着している水滴はぬるいはずです。そうしたものを飲みたいと感じてしまうのでしょう。
こうした理由で、しばらくお風呂の水だけを飲もうとするかもしれません。しかしお風呂の水はいつでも飲めるわけではありません。他の流水を見つけるとそちらに興味が移ってしまうこともあるでしょう。
廊下にべったりブーム
Andrey_Kuzmin/shutterstock.com
猫が最近部屋にいないと思うことがあるでしょう。ふと部屋から出ると廊下で寝そべっていることがあります。観察していると、いつも廊下で寝るようになっているのを発見します。
しかも、いつものように身体を折りたたんで休んでいるのではありません。身体を伸ばしてお腹や手足をべったりと床にくっつけて寝そべっているのです。なんともだらしのない恰好ですが、猫はとても気持ちよさそうです。ある時からそのような行動が続くようになるかもしれません。
気付いたら廊下で寝そべっているでしょう。「そんなに廊下は気持ちいいの?わたしも寝そべってみようかな?」と思わず考えてしまうほどです。
廊下で過ごすことが多くなる理由
猫が廊下で過ごすことが多くなるのは気温が原因でしょう。なぜなら、廊下は家の中でも特に涼しい場所だからです。
夏場が近づいてくると気温が非常に高くなります。猫は温度に敏感なので、お家の中でもできるだけ涼しい場所を探すようになります。飼い主さんは暑くなると冷房で室温を下げることでしょう。
しかし、いつも冷房が効いているわけではありません。また真夏ではなく、春から夏にかけて気温が上昇している時であれば、少し暑いもののエアコンをつけるほどではない場合もあります。そんな時に猫は自分で涼しい場所を見つけに行くのです。
廊下は非常に涼しい場所です。玄関に面しているのでそこから風が通ることもあります。また、日の当たっていない地面に近いので、廊下の床は涼しいのです。猫のように廊下にべったりと身体をくっつけると非常に快適です。