愛猫が日々おやつしか食べないとなると心配です。おやつは間食でありしっかりと栄養が入っているわけではありません。毎日毎日おやつだけの生活ならばいつしか栄養が偏り体調を崩してしまうでしょう。飼い主さんが「あれ?なんだか最近うちの子、おやつしか食べていないわ〜」などと気がついた時点でなんらかの改善を図るよう努力する必要があります。
では猫がおやつしか食べない原因と解決策を考えてみたいと思います。しかしその前にペットフードの分類はどのようになっているのでしょうか。
ペットフードの分類
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総合栄養食
この食事と水で健康維持に十分な栄養が摂取できる。
一般食
缶詰やレトルトなど総合栄養食と共に与えることで効果発揮。
療法食
特定の疾患・疾病等に対し、食事療法として使用されることを意図して作られたペットフード。
間食(おやつ・スナックなど)
ごほうびなど、何か特別な時のみに限られた量を与えることを意図したペットフード。
猫にとっておやつの存在とは
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猫にとっておやつは必ずしも必要なものではありません。私たち人間にとってもしっかりと食事をとっていればおやつというものは必要ないものです。しかしちょっと人が来る……食事という時間帯ではないし……という時など、会話だけだと……という時にテーブルの上に置いておくとコミュニケーションがはずむものです。
それと同じように猫と飼い主さんとのコミュニケーションを深めるためのツールとしておやつを活用していくことは良いかもしれません。おやつは猫の気持ちを満足させるためにも必要なのかもしれません。
一緒に暮らしている愛猫に一度もおやつを与えたことがないのなら、健康面を考えるとあえて上げる必要はないでしょう。しかし、子猫の時からたまにあげているようでしたらその子にとっておやつは生活の中で楽しみの一つになっているかもしれません。
そんな愛猫がおやつしか食べなくなってしまったらどうなってしまうのでしょうか。体調は大丈夫なのでしょうか。
「おやつ」しか食べないと栄養不足になる
皆さん、お気づきだと思いますが、「おやつ」だけしか食べなければ栄養が偏り、栄養不足になります。栄養が偏ればその先に待ち受けているのは病気です。考えられる病気は無限大にあります。
おやつの美味しさや、濃い味付けに慣れてしまうと病気になって、療法食になった時に全く食べてくれず困ってしまう……こんな悪循環に陥ります。
おやつは『歯』につきやすい
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おやつにも色々とあり「カリカリドライタイプ」、「ウェットタイプ」、「素材そのままタイプ」などがあります。その中でも粘り気のあるタイプのおやつは歯にくっつきやすいといわれています。口の中に食べかすが残ってしまい、その食べかすを栄養源として細菌が繁殖し歯垢となり、歯茎の周囲の組織に炎症を起こし、「虫歯」や「歯周病」の原因になってしまいます。
またおやつばかり食べていると栄養が偏るため免疫力も衰えてきます。しっかりとしたキャットフードを食べていれば細菌を退治することができたかもしれないのに、おやつのみの食事だったため免疫力の衰えで口の中に細菌が増殖してしまうことも考えられます。
では愛猫がおやつしか食べない理由について考えてみたいと思います。