いつまでも元気にいて欲しいならワンちゃんの筋力を維持したり、向上させたりする必要があります。
特に高齢化が進むと、ワンちゃんの筋力はどうしても衰えてしまうものです。老犬になっても散歩することができるほどの筋力を維持してあげたいのではないでしょうか?
ワンちゃんの筋力アップ
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そもそも、筋力はどのように作られるのでしょうか?
それは、使うことと回復することによってです。人間もそうですが、ワンちゃんの身体の仕組みとして、必要以上の筋肉はつかないようになっています。
まずは筋肉を使うと、使用した筋肉の細胞が破壊されます。破壊された筋肉を回復するために体内のアミノ酸が使用されるようになるのです。食事によって十分な栄養を摂取することで筋肉を回復することができるのです。
破壊された筋肉が回復する時、前回の筋肉に対する負荷にも耐えることができるように、以前の筋肉よりも強く成長するようになります。このサイクルによって筋肉は強くなっていくのです。
ですから、筋肉をあまり使うことがなければ、筋肉が強くなることはありません。それだけでなく、筋肉をあまり使用しなくなるとそれ相応の筋肉へと弱くなってしまうのです。
もちろん、筋肉の回復に必要な栄養素が足りなくても筋力が強くなることはないでしょう。
適度な運動
適度な運動を心がけるようにしましょう。運動によって筋肉に負荷をかけるなら、その負荷に耐えるだけの筋肉が身につくでしょう。散歩も大切なものですが、運動とは別物と考えておきましょう。
なるべく週に一度は広い公園やドッグランなどに行ってワンちゃんが走り回ることができるようにしてあげましょう。
全速力で走ったり、ジャンプしたり、急に方向転換することによって全身の筋肉を使うことができます。
できるなら、そうした機会に一緒に遊んであげるようにしましょう。ボールやフリスビーなどを投げて遊んであげましょう。ワンちゃんも楽しく走ったりジャンプしたりすることができます。
そうした運動はワンちゃんのストレス解消と、飼い主とのスキンシップに繋がるので、是非とも機会を見つけて一緒に運動してあげてくださいね。
高齢になってくると、どうしても体力や筋力が衰えますので、同じような運動は出来なくなるでしょう。そんな時でもできるだけ運動したり、散歩したりする機会を取ってあげたりしましょう。
もちろん、無理をさせないようにしなければなりませんが、ワンちゃんに対して過保護になりすぎて、ワンちゃんから筋肉を使う機会を奪うことがないようにしたいものです。
高齢になってきたワンちゃんにとって、運動は苦手になってくるものの、全く動かなくなると、筋肉が小さくなり余計に動けなくなってしまいます。
もちろん関節などに問題がある場合はしょうがないですが、そうでない場合は、お医者さんとも相談しつつ、なるべく運動させてあげるようにしましょう。
高タンパクな食事
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筋力をアップする上で高タンパクな食事はとても大切です。ワンちゃんは植物性のタンパク質を消化することが苦手なので、動物性タンパク質を与えるようにしましょう。
ドッグフードを与えているなら、成分表を確認し、高タンパクなものを選ぶことができます。また運動した後には特に高タンパクなごはんを与えることができます。
おやつなどもジャーキーなどの肉類のものを与えてタンパク質の摂取をサポートすることができるでしょう。
バランスよく栄養を摂取することは大切です。しっかりとビタミンなども摂取することによって効率よく、消化吸収して筋肉づくりをサポートしてあげましょう。
どんなに高タンパクなものを与えたとしても消化できなければ意味がありません。与えているごはんをしっかりと消化できているかも確認してあげましょう。
高齢になってくると、消化能力も下がってしまいます。高タンパクに偏り過ぎないようにも気を付けましょう。
また、運動量が減ったワンちゃんに同じような食事を与えていると肥満になってしまうので、なるべく脂質を少なくして、カロリーを減らしてあげることも出来るでしょう。